Old×Old=New

温故知新がニュービジネスを引き出す

1月12日、ニュービジネス大賞優秀賞を、受賞するという、栄誉に浴しました。'999月に、船橋にて、実験店1号店を、立ち上げて以来、わずか、14ケ月で直営、FC、計30店舖、月商1億円に迄、急成長し、この様な大賞を、リサイクルきものショップ"たんす屋"がいただける逸になれたのも、この間、私の思いをご理解いただき、ご指導いただけた、多くの方々と、又、"たんす屋"を、ご支援いただいた、お客様のお陰様であり、感謝に耐えません。
 
ちなみに、私の受賞発表をしていただいたのは、昨年のニュービジネス大賞最優秀賞を受賞された、テンポスバスターズの森下社長でした。2年連続して、リサイクル業界からの受賞があった事は、時代の大きな流れを感じずにはいられません。我々のリサイクル事業は、決して、日陰の中古ビジネスではなく、やがて、到来する循環型経済社会を、リードする、循環型ニュービジネスであるという認知を、公の機関から、いただけたのだと思います。
 
21世紀は、本物の時代、日本の世紀と、言われております。我々もリサイクル事業の発展が、その新世紀到来の一翼を担うものであるという、自負と、使命感を持って、日々の業務に励みたいものだと思います。呉服問屋というオールドビジネスが、中古のきものを扱って、ニュービジネス大賞とは妙な話ですが、Old×Old=Newでないかと、一人、納得しております。古い物を、大切にする心 は、本来の日本人のお家芸ではないでしょうか。古きをたずね、新しきを知る、正に温故知新は、我々日本人の感性に最もフィットするものでしょう。
 
私は、芸能の世界にも、このウエーブを、感じる機会がありました。大晦日の紅白白組司会は狂言師の和泉元彌さんでしたが、私は、12月に、野村萬斎さんの狂言を見に行きました。天王洲アイルの、アート・スフィアシアターという、近代的な劇場で開催されたのですが、これが電光掲示狂言というものでした。観客は、なんと、80%が若い女性で大変驚きましたが電光掲示版にセリフが出て来て、若い人でも充分にわかりやすく、楽しめる、内容でしたので、観客の若さにもうなずけました。
 
狂言も伝統芸能なら、きものも、伝統工芸です。しかし伝統にあぐらをかいていたなら、時代から見離され、取り残されてしまいます。野村萬斎氏は、あの野村万作さんのご子息で34才のニューリーダーですが、イギリスでシェークスピアの舞台を学び、海外からの目を持って、日本の伝統芸能を見つめ直された。そして、今日的な狂言の表現方法を、創意工夫されて来た。今回萬斎さんが選んだ題目は、狂言の中で100年以上前に姿を消した古いものでしたが、それを、リメイクして、今の若い女性を魅了する内容に仕立て直された。正にOld×Old=Newを、芸能の世界で具現化された、ニュービジネスそのものであると、実感しました。
 
益々国際化する21世紀を向え、我々日本人は、日本の古い物と、それを大切にする心の中に、真の日本人としてのアイデンティティーを見い出すのではないでしょうか。昨年12月に、ロサンジェルス、LAマートに"たんす屋"の、オフィスをオープンし、今月16日から、米国ギフトショー参加の為、渡米するに臨み、更にそんな気持が強まって来るのを感じます。
 
今回第5回の締めくくりに、ニュービジネス大賞の最終インタビューのレジメの中から、売上の推移と、"たんす屋"の概要を抜粋して、載せておきます。

たんす屋概要

1."たんす屋"は来るべき循環型経済社会を多くの消費者に最も身近でビジュアルに体感していただける静脈型ニュービジネスである。
2."たんす屋""安い・きれい・おもしろい"のコンセプトのもと、日本の伝統と文化が育んだきものの英知の本質を最も効率よく、21世紀へ、そして世界へ伝承する新業店です。
3."たんす屋"は買い取ったタンスに眠るきものや帯を全品丸洗・抗菌・消臭・プレス加工・検針する事で従来の古着店の3K(暗い・臭い・きたない)から完全離脱し、きもの市場に健全な二次流通の確立を通して新品市場にもシナジー効果を及ぼし、日本の伝統産業を再活性しています。
4."たんす屋"は商材・人材・店舗のすべてにおいてリサイクルを実現し、停滞した流通在庫の流動化・雇用の創造・商業施設の活性化を推進しています。
5."たんす屋"は昨年9月実験店1号店を出店以来、14ケ月で30店舗を設立し、在来店舗の業態転換を促進し、100億円の中古きものマーケットのリーディング・カンパニーに急成長すると共に、そのニッチ市場が将来的に1000億円の新市場に成長するポテンシャルを生み出しました。
6."たんす屋"は中古きものを素材に作った洋服や雑貨をネット募集し、"たんす屋"の店頭販売を通して、オリジナル・ハウスブランド"ジャパネスクロマン"の立ち上げを目指しています。
7."たんす屋"はレア物ビンテージ商品をネットに載せる事で各直営・FC店舗での在庫共有と、ネット上での販売を計画しています。
8."たんす屋"12月上旬にLAマートにオフィス開設、20011月に米国ギフトショー参加、20012月サンタモニカ・プレース(ショッピンダセンター)に海外1号店の出店を計画しています。
9."たんす屋"1号店立ち上げより、15ケ月目の本年11月の半月で売上高8000万円・粗利益5600万円・経常利益率10%が見込まれています。
10."たんす屋"は、その本質を人材育成業ととらえ、働く社員の方々と企業理念・経営ビジョンを共有し、毎月2回の本部研修とOJTを通して"たんす屋フィロソフィー"を実践して"人の心に潤いを"生み出します。

*リサイクル通信*バックナンバー

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