第164回 ブランディング
 

全レーベルを包括してブランディング
CIを確立し社名変更も視野に

着物の潜在需要 顕在化する

今、弊社が着物の市場を再編成し、更に着物マーケットのリーディングカンパニーを目指す時、最も有効な手段のひとつにブランディングがあると考えている。
 
私の考えるブランディングとは、企業のトップの思いをあらゆるタッチポイントを通して、お客様と社会に対してメッセージすることと考えている。

ブランディングが求める成果は2つある。1つ目は、お客様が弊社の顧客であることを好んで意識し、結果ロイヤルカスタマーになって頂く事。

2つ目は、日常的に新しいお客様とコンスタントに御縁を頂く為のきっかけになる事。

特に着物の場合、最も大切だと考えるのは、着物の潜在需要の顕在化である。この部分にブランディングが生かせると、これは最も期待すべき成果だと考えている。すなわちこれは、顧客創造であると同時に、着物の新市場創造でもある。
 

オンリーワンの店を全国に

さて、現在弊社は北海道から九州まで118店舗ある。そして4月19日には池袋サンシャインシティアルタ1階に「Tokyo135°池袋」をオープンし、5月10日には大宮のステラタウンの「ブックオフスーパーバザー」内に、久々のブックオフさんとのアライアンス店を予定しており、これで120店舗になる。

ただ現在は、たんす屋以外のカンバンが増えているので、ブランディングには工夫が必要だ。

考え方は2つあり、1つ目はレーベルごとのブランディングをする事である。具体的にはたんす屋はたんす屋の、Tokyo135°はTokyo135°のブランディングをという事である。

2つ目は多数のレーベルはあれども、すべてを包括するブランディングだ。

私の考え方は後者である。仮に弊社がジュエリーやパソコン、釣具といった、全く他のアイテムに進出する場合は、アイテムごとのブランディングが必要だと考えているが、着物という単一アイテムを商う限りは、すべてを包括するブランディングに優位性があると考えている。

因みに、現在たんす屋以外にはTokyo135°が6店舗、その他にも①いちまんべん②きものOld & New③織季香④きものコンビニ美&愛(B-AND-I)⑤男のきものスクエア・イオリスク⑥きものふーる⑦手仕事屋⑧大江戸和子⑨きくちいまのひきだし屋、と9つものショップ名がある。

更に、たんす屋の中にも高島屋にインショップしている7店舗は、たんす屋NEXTというレーベルである。そして、これ以外にもたんす屋を使いながらも異なるものが①たち吉meetsたんす屋②たんす屋by和楽③たんす屋煌川口屋④たんす屋本舗⑤たんす屋染幸⑥たんす屋by錦飾磨店⑦たんす屋byマツヤ、とイレギュラーなものも沢山ある。

これら多くのカンバンが存在するのは、着物のような付加価値商品が同じ店を沢山つくる事は、魅力の減につながるので、商圏と立地とオーナー又は店長のキャラクターでどこにも無いオンリーワンの店を全国に創りたいという考えがある。

そしてMD(マーチャンダイジング)自身は、どこにも無いオンリーワンでありながら、理想とビジョンを共有したオーナー又は店長でなくてはならない。
 

全タッチポイントでメッセージを伝える

つまり、弊社の目指すブランディングは、着物業としては"着物にまつわる一切の面倒を解決し、1人でも多くの方に着物のある生活を感動をもって提供する事で、今の日本をもっと元気で活力ある国にする事"。リユース業としては"着物に込められた日本的価値観 の本質であるどこまでも物を大切にする心を、着物のリサイクルを通してお伝えする事で、循環型社会到来の一翼を担うこと"。この2つのメッセージを、あらゆるタッチポイントを通してお伝えする事である。

私が考えるタッチポイントは、店舗、内装、什器、お買物袋、たとう紙、DM、チラシ、パンフレット、新聞広告、HP、ブログ、メルマガ、とお客様の目に触る全ての物であるが、その中でも最重要タッチポイントが、商品とサービスと人材だと考えている。

今後、経営者の私自ら、ブランドマネージャーに就任する事で、全てのタッチポイントを使い、一貫したメッセージを顧客と社会に発信し続ける事。そして日常業務の中でコン スタントに新しいお客様と出会う事と、お客様をロイヤルカスタマー化することを実現したいと考えている。

その事が、弊社を着物市場で断突のリーディングカンパニーになる事を可能にしてくれ、更に日本へ回帰する時代をリードし、本物の時代、日本の世紀到来の一翼を担うことを可能にしてくれると確信している。

このブランディング戦略の中で、ひとつの選択肢として、社名の変更も含め、CI(コーポレートアイデンティティ)を確立する必要性も視野に入れている。

具体的には53年間慣れ親しんできた「東京山喜(株)」という社名も「株式会社Old & New」に変える事を検討している。古き良きものと、新しい価値のあるもの、温故知新という思いの社名だが、いかがだろうか?
 

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