第165回 たんす屋大宮ステラタウン店オープン
 

ブックオフとのシナジー効果で買取を強化
唯一の店頭買取可能店オープン

5月10日士曜日に、たんす屋大宮ステラタウン店がオープンした。記念すべき120 店舗目のたんす屋である。1999年9月1日に1号店を船橋にオープンして以来、14年9ヵ月。これは177ヵ月に相当するので、120店舗は出店ペースとしては遅いと感じている。
 
そうは言っても、小売り経験のなかった弊社が、紆余曲折を経ながらも北海道から九州まで、これだけの店舗と店長とスタッフに恵まれた事は、感謝に堪えない事である。ここを一里塚とし、既存店舗の充実と成長を図りながらも、次の200店鋪、300店鋪、500店舗の実現を目指したいと考えている。
 

ブックオフとのアライアンス店

さて、この大宮ステラタウン店は大きな意義がある。それはリユース業界の大先輩、ブックオフさんとのアライアンス店という事だ。
 
弊社は以前、このコラムでも述べたように、今年の2月に創業90周年を迎えたが、創業来の呉服屋であった。私が1993年に三代目として社長に就任をし、呉服問屋業の将来に成長性と収益性を兼ね備えた経営計画を描けずに苦しんでいた時に出会ったのが、ブックオフさんである。
 
1998年12月に、偶然立ち寄ったブックオフ荻窪店で、このきれいで大繁盛している本屋が、古本屋と知った瞬間に、強烈なインスピレーションが湧いた。『そうだ、きもの版ブックオフをやろう!!』。これが1999年9月のたんす屋1号店へと繋がったのである。

更に2002年7月には、そのブックオフさんとの御縁で、大井町の阪急デイリーショッパーズ内、ブックオフさんの当時の新業態、中古劇場の中に「B・きものたんす屋」をオープンさせて頂いた。

この店舗は、ブックオフさんのバイイングパワーの恩恵をしっかりと受け、全国のたんす屋で買取り実績ナンバーワンの店舗へと成長していった。残念ながら数年後、阪急デイリーショッパーズの取り壊しの為、この店舗は消滅してしまった。

それ以来、再度のお取組みのお話が浮上するものの、久しく御縁のないままであった。しかしこの度、お陰様でブックオフさんの大型総合リユース店舗・スーパーバザーの中に、出店させて頂ける事になった。

大宮ステラタウンは、ご存じの方も多いかと思うが、さいたま市北区宮原町に位置し、JR宇都宮線の土呂駅と、さいたま新都心交通の加茂宮駅の間にあり、どちらの駅からもやや距離があるので、多くのお客様は車で来店される。その為、駐車場は2400台のスペースがある。

さて、スーパーバザーは大宮ステラタウン(3街区北側別館)の2階に、約1400坪という広大な面積を有する。この中は約2対8のイメージで、本とそれ以外のリユース商材で構成されている。たんす屋は、リユース商材の買取りカウンターが位置する東端に隣接する約20坪の店舗である。
 

販売店長には評価 ナンバーワンを抜擢

冒頭にも述べた様に、この店舗の最大の特徴はブックオフさんのバイイングパワーのシナジーを受けての買取りである。
 
現在、通常のたんすの店舗では、一切買取り業務を行っていない。店頭ではお預かりだけをして、買取りは本部で一括でやっている。それはきもの特有の事情で、きもの買取りマニュアル化の困難さに起因している。しかし、この店は唯一店頭で買取りが出来る店舗にした。その為に、店長人事に配慮した。

大宮ステラタウン店の店長に抜擢した塚本は、本部の出張買取りスタッフの中で、一番お客様からの評判が高い人材である。塚本の前職は、上野松坂屋の呉服部であるので、きもの販売はプロ中のプロである。また一方で、そのやわらかい物腰とお客様目線でのトークで、出張買取り先顧客様へのアンケート実績で、最多の花丸を獲得してきた。

たんす屋での出張買取りは、すべてのお客様にアンケートをご依頼し、その結果をすべて私自身がチェックし採点している。

その時、お客様に感動を与えられている事が、アンケートから読み取れるものに、ピンクのマーカーで花丸を付けて、担当者と買取り部隊全員にフィードバックしている。当然ながら、ご不満を述べられたり、又はお叱りを受けることもある。その部分には、ブルーのマーカーを引き、再発防止を指示する。お叱りの内容によっては、私が自らお客様の所へお託びに伺う事もしている。
 

マニュアル難が最大のチャンス

リユース業の命は、ご家庭からの買取りである。ここの部分のハートとスキルを研鑽(けんさん)する事が、遠回りに見えるかもしれないが、実は同業他社との最大・最強の差別化を実現してくれている。多くのリユース企業が総合化するなか、先に述べた様にマニュアル化が難しい為、きものは避けて通る。これが、弊社にとって最大のチャンスである。
 
今回のケースの様に、他社のリユース店内に出店させて頂く事も大いに広がる可能性があると思われるし、又、買取りに於いてだけ、他のリユース企業とアライアンスを組ませて頂く事も積極的に挑戦したいと考えている。その為にも今回の大宮ステラタウン店がブックオフさんの協力のもと、大成功する事を心から願っている。

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