第171回 富士山清掃
 

No.1と2では知名度に大きな差
富士山清掃を通し比類なき日本1を目指す

去る10月16日に日本リユース業協会が主催する富士山清掃に初めて参加させて頂いた。 
 
昨年もエントリーしていたが、残念ながら台風の影響で中止になってしまった。本年は好天に恵まれ、同協会の山本会長(ハードオフコーポレーション代表取締役合長兼社長)以下約190名が参加した。
 
日本リユース業協会は、ご存じの方も多いと思うが「リユース」並びに「リユース業」の社会的認知度の向上及び良質なリユース事業者の育成を通じ、我が国におけるリユース業界の透明性の高い健全な発展を図ることを目的として、2009年4月に設立された。現在、正会員企業17社と準会員企業3社で構成されており、上場企業を中心にいずれも各々のリユース市場のリーディングカンパニーが揃っている。そして今後も、リユース業市場を牽引していく企業群と確信している。

清掃を行う2つの目的

富士山清掃は、協会発足の2009年から年1回、10月に行われており、弊社も2012年から参加させて頂いている。同協会が毎年大規模な富士山清掃を行うのには2つ目的がある。

1つ目はごくごく当然ながら、富士山をきれいにする事である。そして、みんなでいっせいに清掃する事で、膨大なゴミの山も一気にきれいにできる事を学ぶ事かもしれない。更にはリユース業界の一員として、モノを大切にする事、そして捨てない事の大切さに気付き、それを学ぶ事までも含まれると思う。 
 
今、私はこの原稿を羽田から福岡へ向かう機内で書いているが、偶然にも「皆様の左手に美しい富士山が見えます」という機内放送により、窓の日除けを開けると、眼下に雪をかぶった美しい富士山と、静岡県の田子の浦から三保の松原までが一望できた。

条件付きの世界文化遺産

2013年にユネスコの世界文化遺産への登録が実現した事に、リユース業協会の活動がわずかでも貢献できたとすれば、素晴らしい事である。
 
今回、この富士山清掃はNPO法人・富士山クラブの方々のご指導とご協力で実施されたが、そのクラブのメンバーによると富士山の世界文化遺産登録は条件付きだという。それは富士山のゴミ問題である。その為に、2016年2月にユネスコからゴミ問題解消の進捗状況の監査が予定されているそうである。

富士山がユネスコの世界文化遺産登録を維持継続される為にも、毎年我々の富士山清掃も規模を拡大しながら続けていきたいものである。

世の中2番目ではダメ!

さて、目的の2つ目であるが、日本一高く美しい富士山を見習って我々も各々のフィールドで比類なき日本一を目指すという意味が込められている。 
 
清掃に先立って、山本会長がご挨拶のなかでこの事に触れられた。「日本一高い山はどこでしょうか?」。この質問に答えられない人は皆無でしょう。もちろん正解は3776メートルの富士山である。日本人なら正解率は100%でしょう。 

では2番目に高い山 は?更に3番目に高い山は?正解は、2番目が北岳3193メートルで、3番目が奥穂高岳3190メートルである。こちらの正解率は極めて低く、事によると10%以下かもしれない。因みに、私も知らなかった。

この様に、1番と2番以下では全然違うのである。かつて民主党政権下の事業仕分けの折、スーパーコンピュータ京の開発費用にかかわる質問で、蓮舫議員が"2番じゃ駄目なんですか?"という有名な質問をされたが、世の中、2番目じゃ駄目なんです。いかに日本一と2番以下に大きな差があるかを知った上で、富士山の様な日本一を目指す事が、目的の2つ目である。

3時間で小型トラック 4台分のゴミ

さて、富士山クラブのメンバーのご指導のもと、今回我々が清掃したのは田子の浦海岸であった。

ちょうど10月は2週連続で台風が日本を縦断した為、大量のゴミが海岸に打ち上げられていた。これらのゴミを完全に分類して拾っていくのである。燃えるゴミ、缶類、ビン類、危険ゴミ(スプレー缶やライター等)、複合ゴミ(ゴムと金属が一体になった物)、そして大型ゴミ(タイヤや椅子等、袋に入れられない物)。 

私は弊社の営業部長とペアになり、燃えるゴミと缶類を担当し、徹底的に拾い集めた。途中2回の休憩を挟んで約3時間、決められたエリアを総勢190名で清掃した結果、小型トラック4台分のゴミを拾い集めた。

初冠雪した富士山をバックにしっかりと汗を流し、実に爽やかな気分になった。まさに人海戦術の威力で、広大なエリアも190人の力を合わせると見事に美しい海岸に蘇えった。 

また、ご指導頂いたNPO法人富士山クラブのメンバーの方々には、心から感謝すると同時に、長年にわたる地道な努力に頭が下がる思いである。彼らの活動が実を結び、2016年のユネスコの監査も無事にクリア出来る事を祈るばかりである。

本年は私と営業部長の2人だけの参加だったが、弊社も来年は新入社員を引き連れて研修を兼ね、十数名で参加させて頂きたいと考えている。

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