第195回 ウランバートルのファッションショー
 

着物を使用した斬新なデザイン
日本文化とモンゴルファッションが融合

10月20日から23日の3泊4日で、モンゴルの首都ウランバートルに行ってきた。目的は、たんす屋からリユース着物を仕入れ、その一部を使った斬新なデザインで人気のモンゴル人デザイナー・ヤオー(YAVUU)さんの故郷ウランバートルで初めてのファッションショーのお手伝いである。 

会場では着物の展示や舞踊も

ウランバートルの最高級ホテル「シャングリラ」で、300人のモンゴルのVIP客を集めた2017SS(2017年春夏物)の素晴しいショーであった。
 
ショーはモンゴル国営航空MIATとモンゴル出身の横綱白鵬、そしてたんす屋が後援して行われた。また、モンゴルの日本大使館からも全権特命大使の清水武則さんをはじめ数名がお越しになられ、日本文化とモンゴルファッションの融合を絶賛。惜しみない拍手を送っていた。

モデルさんは全員モンゴル人のトップモデルで脚が長く、平均175センチの背丈に10センチもあろうかと思われるヒール姿で登場し、圧倒された。

会場では、茶道の先生に日本から来てもらいお点前をしたり、ショーの合間にモンゴル人ダンサーによる着物での舞踊や、本格的な着物の展示もした。ヤオーさんによると、ショー当日にも結構注文が入ったそうで、ウランバートル初のファッションショーは、先ずは成功裏に終わったようだ。

共通点多い日本とモンゴル

今、モンゴルは空前の日本ブームである。当然ながら最大の牽引役は大相撲であろう。横綱三人全員がモンゴル人横綱であるから、相撲人気は想像に難くない。

また対中国問題も、日本と共通したものが感じられる。大国、中国を挟み、特に陸つながりのモンゴルは常に緊張感無しにはいられない様に感じる。 

更にモンゴル語の起源は日本語と同じアルタイ語族で、文法も同じ膠着語だ。白鵬や日馬富士の日本語能力が、かつての英語を母国語にしたハワイ勢に優るのは、単語を覚えれば文法が同じ故に上達が圧倒的に早いからだという。 

極めつけは、なんと言っても蒙古斑ではないだろうか。モンゴロイドの証の様で、親近感を覚えずにはいられない。

現在、成田とウランバートルの直行便は、 MIAT航空が週3便あるが、私のスケジュールには合わず行きも帰りも韓国の仁川経由になった。大韓航空からMIAT航空への乗換に結構時間がかかったため、20日と23日はほぼ移動で終わった。その結果中二日で、21日がシャングリラホテルでのショーの準備と本番と片付けに一日費やし、22日は、私と日本から着物の着付けやお茶のお点前に来た3人の応援メンバーに、ヤオーさんがモンゴルの観光案内をしてくれた。

興味津々だが街では一苦労

私は、中国大陸へは100回以上訪問してきたので馴染みはあるが、モンゴルは全く初めての訪問地で、全てに於いて興味津々だった。
 
モンゴル語の文法は日本語と同じだそうだが、発音が難しく聞いた言葉をカタカナに変換しづらいので、人の名前すら覚えるのに一苦労だ。因みに白鵬の本名はムンフバティー ン・ダワージャルガルだが、ほとんどがキリル文字で表記されており、読む事すらできない。ホテルは英語でオーケーだが、街に出るとアルファベットと漢字がほとんど無いので英語、中国語オーケーの自分もコミュニケー ションは難儀である。

通貨はトゥグルグで、空港で100ドルを両替してもらうと23万トゥグルグとなり、一桁落として半分にするとほぼ円に換算できる。両替の時にカウンターの女性に、空港からシャングリラホテルまでのタクシーの相場を聞いたところ、3万トゥグルグと教えてくれたので、1500円程度と理解した。

実際空港からタクシーに乗ると、メーターが付いていない。更に英語でいくらぐらいか聞いても通じない。ホテルに着くと、スマホで8万5000の数字を見せてきた。ホテルのドアマンが「お客様なにかトラブルですか」と聞いてきたので事情を説明すると、ドアマンがモンゴル語で「あんまりぼるんじゃないよ」(私の聞いた感じ)と言うと3万5000になった。モンゴルのタクシーは、ほとんどメーターが付いていないそうである。40年前の中国を思い出した。 

食べ物は夏は羊、冬は牛と馬の肉を良く食べるそうだ。10月下旬でも外は氷点下で、車で郊外に出かけると更に寒く、モンゴル高原に馬に乗りに出かけたが、氷点下10度だった。冬は氷点下40度まで下がるそうだ。 

サラブレッドに比べると少し小柄なモンゴル馬で、雪に覆われた高原を行くと、自分の中に眠っていた数千年のモンゴロイドの血が沸々と蘇えって来るようで、なんとも爽快な気分になる。また何か用事を見つけて、モンゴルを訪間したいという気持ちになった。

"源義経が海を渡りチンギスハーンになった"との伝説が、今に残るのがわかるような気がした。

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