第198回 たんす屋塾賞
 

各店の有効な施策をシステム化
全店舗情報共有&実行で日販向上を

「話す」から「聞く」へ転換

毎週火曜日に、店長版とスタッフ版の「たんす屋塾」を、東京本部と京都の西日本営業所で十数年間継続して開催している。私は各々のたんす屋塾で1時間、社長の思いを話している。毎回60分間一方的にしゃべり続けてきたが、今年から少し方向転換する事にした。
 
それは毎日店舗で仕事をしている店長やスタッフから、店頭日販向上の為の具体的施策を聞き、有効な施策を本部でシステム化し、全店展開を目指そうと言う考えである。 

詳しくは、毎回出てくる具体的な施策を全てネット上の掲示板に載せ、全店で情報共有をして、自店舗でも有効と思われる施策はドシドシ実行に移してもらえれば良いと思っている。 

その中でも特に目販向上に有効と思われる施策に『たんす屋塾賞』を授与する。そして副賞に3000円のたんす屋お買物券を渡す事にした。

施策マニュアル化で全店で簡単に実行

第1回たんす屋塾賞は、大宮高島屋店のスタッフ・茅野幸恵さんの"オリジナル帯留作りでお客様と大いに遊びま賞"となった。 

具体的な手法を本部で再構築し、希望する店舗がすぐに真似できる様にマニュアル化し、全店舗の全スタッフが見られる掲示板に以下のようにアップした。

①オリジナル帯留を作るための金具を色々な大きさ・形で店舗に用意。瞬間接着剤も準備しておく②スタッフが自分のアクセサリーやブローチ、更には著置きを使ってオリジナル帯留を作り、着物着用時にこの帯留をして店頭に出る③スタッフの帯留を見て関心を示したお客様には、ご自身の使わないアクセサリーやブローチ又は季節感のある著置きで、オリジナル帯留作りをお勧めする④オリジナル帯留が出来たら、この帯留に合う三分紐をお勧めする。オリジナル帯留に三分紐を通したら、これに合う帯と帯揚げを提案する⑤次にこの帯に合う着物のコーディネートをご提案する。 

お客とコーデを楽しむ事が重要 

この様なマニュアルが出来上がった。大切な事はオリジナル帯留からスタートして、三 分組、帯揚げ、帯、着物をトータルコーディネートして全てをお買い上頂く事ではない。お買上につながる事は嬉しい事だが、それ以上にお客様とコーディネートを一緒に楽しんで遊んでもらう事が最要ポイントである。このプロセスをどれだけ多くのお客様と繰り返せるかが、結果必ず日販向上につながってくる。 
 
従来、店舗での接客は着物からスタートする。そしてどの様なトークで着物の着装に持ち込むかを努力するが、これが結構ハードルが高いのである。逆に着物の着装に持ち込めば、何らかのお買上につながる可能性は飛躍的に上がる。 

この通常パターンの着物から帯、帯締め、帯揚げまでトータルコーディネートするプロセスと比較すると、オリジナル帯留作りからのスタートは、すこぶるハードルが低い。しかもスタートを切ってしまえば、従来の着物からのスタートと同様の効果が見込める。更に一緒に物作りをして遊ぶ事で、お客様との距離がぐっと近づく。素晴しいアイディアである。 

これを掲示板にアップしたところ、すぐに6店舗が早速やってみたいと手を挙げてくれた。これらの店舗でこの企画が白販向上に明らかな効果を出してくれれば、瞬く間に全店に拡大していくのではないだろうか。

着付け教室の6つのメリット

第2回たんす屋塾賞は、町屋店店長・中村清美さんの"マンツーマン店舗着付け教室で着物が着られない間題を解決しま賞"だ。中村店長は昨年12月に店長着任以来、この着付け教室の効果もあって2ヵ月連続で予算を達成している。この着付け教室のメリットを下 記に説明する。

①店舗でやるので会場費がかからない②マンツーマンで行うので、店舗の閑な時間帯を使って来てもらえる③マンツーマンなので教えるスタッフとお客様が仲良くなれる④着付けに必要な小物が結構売れ、着付け教室の受講料(1回2000円十消費税)以外の売上ができる⑤着物が上手に着られる様になると、スタッフとの間に緩やかな師弟関係が芽生える⑥着物が一人で着られる様になると、たんす屋のロイヤルカスタマーになって頂ける可能性が飛躍的に向上する。

この企画の優れている点は、店舗を活用する事で店舗の閑散時に店舗に活気が生まれることだ。このマンツーマン店舗着付け教室も、掲示板にアップするや既に複数店舗から実施希望がでてきている。

やはり常に店頭に立ち365日、日販向上の為の創意工夫を行っている店の衆知は素晴らしいものがある。

今後もどんどん本部でシステム化し、掲示板に載せ、良い企画を全面拡大して継続的な日販向上のエンジンにして行きたいと考えている。この事が全店の日販向上に役立つと確信しているが、いかがだろうか。

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