第200回 チーム着物2020
 

参加国ごとにイメージした振袖制作など
着物が果たせる役割を検討&提案

お陰様でこのコラムが200回の節目を迎える事が出来た。2000年9月号から16年8ヵ月の永きにわたりご指導、ご支援頂いたリサイクル通信の編集部の皆様方と読者の皆様に心から感謝申し上げる。

五輪に向けチーム設立

去る4月3日、渋谷の「一般財団法人国際文化きもの学会」において、「チーム着物2020」のキックオフミーティングを開催した。その結果、下記の事が決定した。
 
①チーム名=チーム着物2020
②名眷顧間=国際文化きもの学会理事長・清水とき
③チームリーダー=東京山喜・社長中村健一
④サブリーダー=着物デザイナー斉藤上太郎、イマジン・ワンワールド・代表理事高倉慶応、伊と幸・社長北川幸
⑤事務局=国際文化きもの学会内
⑥事務局長=日本きもの文化連絡協議会代表渡辺琢仁
⑦事務局次長=国際文化きもの学会・小尾妙子、東京山喜・曽根珠美
⑧ミーティングスケジュール =8月、12月、来年4月の第一月曜日午後4時〜
⑨今後=早ければ 5月から順次東京オリンピック組織委員会や東京都に具体的施策を提言
⑩メンバー=設立趣旨に賛同する個人、企業、団体で組織する。
 
上記①〜⑩が承認され、無事に「チーム着物2020」は設立した。

5つの設立趣旨を説明

またキックオフミーティングでは、5つの設立趣旨を参加者に説明した。具体的には以下の通りである。
①東京オリンピックを契機に日本文化と着物文化の素晴らしさを国内外に発信する
②その実現に向け、着物にかかわる個人、企業、団体がチームを組織する
③開会式から閉会式まで、全ステージで着物が果たせる具体的施策を関係組織に提案し実現する
④東京五輪を契機に文化プログラム「Beyond2020」に向け、着物市場の復興を実現する
⑤日本へ回帰する時代をリードする。
 

関係組織に施策を提案

又、この趣旨の補足として下記の様な内容を述べた。

『着物の潜在需要は無尽蔵です。しかし、残念ながらその健全な潜在需要の多くは眠ったままで顕在化していません。日本女性の着物に対する好意的感覚は着物市場が絶頂期にあった40年前に勝るとも劣らない状況ですが、着物の市場規模は 往時の10数%程度に低迷を続けています。このトレンドを東京五輪を契機に転換し、着物の潜在需要を顕在化。着物市場を復活させたいと強く願っています。

東京オリンピックの主催者は東京都です。東京都オリンピック準備局は大会ビジョンを"スポーツは世界と未来を変える力がある"とし、"史上最もイノベーティブで世界にポジティブな改革をもたらす大会とする"と宣言しています。又、国は丸川珠代氏をオリンピック担当大臣に任命し、"大会を通じた新しい日本の創造"をスローガンに、復興五輪地域活性化の為のホストタウン事業の推進。そして何より日本文化の魅力発信を目指しています。 

我々は東京都とそれを支える国が指し示すビジョンに添いながら着物にかかわる個人、企業、団体が志柔一つにし、東京五輪の全ステージで着物が巣たせる役割を検討する。そして、東京都・オリンピック組織委員会・JOC・JPC等の関係組織にチームとして働きかけて、一つでも多くの具体的施策を実現する事を目指したいと考えています。

そして東京五輪の成功がゴールではなく、その後の時代の潮流を我々着物にかかわるメンバーが、東京五輪をきっかけに着物文化と日本文化の素晴らしさを世界に発信する事で大きく変えて行きたいと願っています。その事が真の和装振興に繋がり、ひいては文明化する事の上位価値に文化が来ると言う大きなパラダイムチェンジをリードしてくれると思います。』
 

メダルの授与者に友禅の振袖を

この後、参加者から次の様な具体的施策の提案があった。
 
①参加する約200の国と地域をイメージした振袖を京友禅、加賀友禅、東京友禅で染め上げる。そして開会式で入場行進の参加各国のプラカードを持つ女性に着てもらう。
②純国産の生糸で織り上げた五泉の駒絽の白生地に染上げた友禅の振袖を、メダル授与式時にアシスタント女性に着てもらう。
③参加する約200の国と地域をイメージした東京染浴衣、又はハッピでボランティアのコスチュームを準備する。
④日本中の織物産地で夏素材の復刻と開発を推進し、日本選手団のチームごとのオリジナルユニフォームを作成。未来の着物を予感させる様なデザインで、盛夏の入場行進の大トリを涼やかに鮮やかに実現する。

これらの施策をより具体化し、出来る限り早期に「チーム着物2020」として関係組織に提案したい。そして一つでも多くの着物が貢献出来る具体化施策を実現させ、東京五輪をきっかけに真の和装振興を実現したいと願っているが、いかがだろうか。
 

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