2025年05月28日
雨の日でも着物が着たいあなたへ|濡れずに楽しむための工夫と上品コーデ術

雨の日、外出をためらって着物を諦めていませんか?実は、ちょっとした工夫と小物使いで、雨の日でも快適に、そして上品に着物を楽しむことができます。
本記事では、濡れないための対策はもちろん、雨の日ならではのコーディネートのコツや美しく見える所作まで、雨の日を味方につけるヒントを丁寧にご紹介。しっとりとした空気の中でこそ映える、雨の日の着物スタイルを一緒に楽しんでみませんか?
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目次
1. 雨の日に着物を着たいあなたへ | 知っておきたい基本
1-1. 雨の日に着物を着るのはアリ?ナシ?
1-2. 着物初心者でも安心、雨の日のお出かけのコツ
1-3. 本記事でわかること
2. 着物の雨対策はここがポイント!濡れない・汚れない工夫
2-1. 雨に強い着物素材:ポリエステル・洗える着物の魅力
2-2. 裾が濡れない工夫:丈・足元の調整法
2-3. 着崩れしにくい雨の日の着付けポイント
3. 雨の日に活躍する着物用の小物・便利グッズ6選
3-1. 防水草履・草履カバーで足元対策
3-2. 着物専用の雨コート:種類と選び方
3-3. 和傘 vs 洋傘:使いやすさと見た目の違い
3-4. 防水バッグ・ショルダータイプで両手を空ける工夫
4. 雨の日でもおしゃれに見える着物コーディネート術
4-1. 雨の日に映える色使いと柄の選び方
4-2. 雨モチーフ(紫陽花・雨粒柄など)を使った季節感コーデ
4-3. 濡れても安心&上品に見える小物の取り入れ方
5. 雨の日のお出かけマナーと移動の工夫
5-1. タクシー・電車を利用する際の立ち居振る舞い
5-2. 雨の日に美しく見える歩き方
5-3. 撮影映えスポットの選び方とコ6. まとめ|雨の日でも着物で上品に、自分らしく
1. 雨の日に着物を着たいあなたへ|知っておきたい基本
1-1. 雨の日に着物を着るのはアリ?ナシ?
「雨の日に着物を着るのは難しそう」-そんなふうに感じている方は少なくありません。でも実際には、適切な対策とアイテムの選び方を知っていれば、天候に左右されず着物を楽しむことができます。
現代では、撥水加工された着物や防水性に優れた草履、バッグなどの小物が充実しており、かつてほど気を使わずにお出かけできるようになっています。さらに、雨に濡れた石畳やしっとりとした紫陽花など、雨の日ならではの風景は、着物姿をより一層引き立ててくれます。
落ち着きのある装いで雨の街を歩く姿には、ひときわ上品な魅力が漂います。天気に気を取られることなく、自分らしい美しさを楽しんでみましょう。
1-2. 着物初心者でも安心、雨の日のお出かけのコツ
初めての方でも、少しの準備と工夫があれば、雨の日のお出かけは安心して楽しめます。
✔ 押さえておきたい3つのポイント
- 足元対策:草履のままでは滑りやすく不安定なので、草履カバーや防水加工された草履を使いましょう。滑り止め付きのものなら、安心して歩けます。
- 裾の工夫:雨の跳ね返りから着物を守るため、いつもより少し短めに着付けるのがポイント。裾除けやステテコを併用すると安心感が増します。
- 両手を空けるバッグ選び:優雅な立ち居振る舞いを保つには、ショルダーバッグやリュックタイプの防水バッグが便利です。装いを損なわないシンプルで品のあるデザインを選ぶと、全体の印象も引き締まります。
少し大人の目線で「快適さ」と「美しさ」を両立させるアイテム選びを心がけることで、雨の日でも自信を持って外に出かけられるようになります。
1-3. 本記事でわかること
この記事では、雨の日でも心地よく、そして美しく着物を楽しむための以下の情報をお届けします。
- 着物が濡れない・汚れないための雨対策
- 雨の日にこそ映えるコーディネートの工夫
- 安心して歩ける便利な小物の選び方
- 外出時のマナーや美しい立ち居振る舞い
日常の延長として、また特別な日の装いとして、着物を天候に左右されず楽しみたい方のために、実用的かつ品のあるヒントを詰め込みました。どうぞ最後までご覧ください。
2. 着物の雨対策はここがポイント!濡れない・汚れない工夫

2-1. 雨に強い着物素材を選ぶ
雨の日に着物を着る際、まず意識したいのが素材選びです。正絹(しょうけん)の着物は上質で美しい反面、水に弱く、雨の日の外出には不向き。そこで活躍するのが、ポリエステル素材や洗える着物です。
ポリエステル製の着物は水を弾きやすく、多少の雨なら気にせず着用できます。また、濡れてしまっても自宅で洗えるタイプが多いため、ケアも簡単。最近では一見してポリエステルとは分からないほど、風合いの美しいものも増えており、雨の日の装いにもぴったりです。
さらに、雨天用に1枚専用の「洗える着物」を用意しておくと、急な雨の日にも安心して出かけられるようになります。
2-2. 着付けの工夫で裾の汚れを防ぐ
雨の日の一番の敵は、跳ね上がりによる裾の汚れです。そこで意識したいのが、普段よりやや短めの着付け。普段より1〜2cmほど短めに着付けることで、泥はねや濡れを避けやすくなります。
また、長襦袢や裾除けを撥水性のある素材にしておくと、万が一濡れても安心。裾まわりの内側に簡易防水スプレーを軽く吹きかけるのもひとつの工夫です。
その他、裾が開きにくいように腰紐の位置をやや高めに調整することで、歩きやすさもアップします。
2-3. 雨コートは機能性と美しさのバランスで選ぶ
雨の日の着物に欠かせないのが雨コート。洋服でいうレインコートの役割を果たしますが、着物に合わせて美しく着こなせるものを選ぶことが大切です。
雨コートには大きく分けて2種類あります:
- 二部式タイプ(上着とスカートが分かれているもの):動きやすく、着脱しやすい。初心者にもおすすめ。
- 一部式タイプ(ロング丈で全体を覆うもの):見た目がスッキリし、エレガントな印象。フォーマルにも向いています。
素材は、撥水加工されたポリエステルやナイロン素材が主流。なかには軽量でシワになりにくい高機能素材のコートも登場しており、コンパクトに畳んでバッグに忍ばせておけるものもあります。
色や柄は、着物に合わせやすい無地や細かい模様がおすすめ。全体の調和を意識することで、雨の日でも洗練された印象に仕上がります。
3. 雨の日に活躍する着物用の小物・便利グッズ6選

雨の日の着物姿を快適に、そして上品に保つには、小物選びがとても重要です。機能性と美しさを兼ね備えたアイテムをうまく取り入れることで、雨の日でも気負わずにお出かけが楽しめます。ここでは、あると安心・便利な小物を6つご紹介します。
3-1. 草履カバー|足元を濡らさない必需品
雨の日にまず必要なのが、草履を水から守る「草履カバー」。ビニール製の透明カバーが一般的で、草履にすっぽり被せて使います。水を通しにくく、草履の汚れや劣化を防ぐ効果があります。
中には、和のデザインを取り入れた上品な草履カバーもあり、装いを損なうことなく使えるものも。装着・取り外しが簡単なタイプを選ぶと、外出先でもスムーズに対応できます。
3-2. 防水草履|濡れても安心、滑りにくい仕様
さらに安心なのは、最初から防水仕様で作られている草履。エナメル加工されたものや、底面に滑り止めの工夫が施されたタイプは、雨の日でも安定した歩行が可能です。
ビニールカバーに抵抗がある方には、こちらがおすすめ。デザインも落ち着いた色味のものが多く、フォーマル・カジュアル問わず使える汎用性の高さも魅力です。
3-3. 雨コート|着物全体を美しくカバー
前章でも触れましたが、雨コートは小物の一部としても重要です。特に一部式のロングコートは、着物を全体的に覆いながらも、シルエットをすっきり見せる工夫が施されています。
ベルト付きや立ち襟など、ほんの少しのデザイン性が加わることで、雨の日でもきちんと感が保たれます。
3-4. 着物に合う傘|美しさと実用性を兼ねて
傘もまた、和装の印象を大きく左右するアイテムです。着物に合わせるなら、細身で長めの傘がおすすめ。持ち手に天然素材(竹や木)を使用したものは、全体の調和を崩さず上品な印象を与えます。
また、傘の内側にUVカット機能や撥水加工があるものを選ぶと、急な天候の変化にも対応できます。色味はシンプルな無地や、落ち着いた和柄を選ぶと、装いに統一感が出ます。
3-5. 防水バッグ|手が空く工夫もポイント
着物を着ていると、両手を空けておきたい場面が多くなります。そのため、ショルダータイプやリュック式のバッグが便利。防水加工された素材のものを選べば、突然の雨でも中身が濡れる心配がありません。
また、着物との相性を考えるなら、革や帆布のような落ち着いた素材感のものを選ぶと、全体の印象にまとまりが出ます。濡れてもサッと拭ける素材ならお手入れも簡単です。
3-6. 携帯用タオル・小さな風呂敷
最後に、小さなアイテムですがあると便利なのが携帯用のハンドタオルや風呂敷。雨に濡れたときに着物の裾や手元をサッと拭けるほか、風呂敷はバッグの中の荷物を守るカバーとしても使えます。
素材は、吸水性の高いガーゼやリネンなど、肌触りがやさしいものを選びましょう。さりげなく和の柄を取り入れると、持ち物にも品が漂います。
4. 雨の日でもおしゃれに見える着物コーディネート術
雨の日はどうしても気分が沈みがちですが、そんな日こそ色や柄の工夫で装いに華やぎを添えるのが大人の着物美人の楽しみ方。ここでは、雨の日でもエレガントに見えるコーディネートのコツをご紹介します。
4-1. トーンを落としすぎない配色で気分を明るく
雨の日はついグレーや紺など、落ち着いた色ばかり選びがちですが、全体が暗く沈んでしまうと表情まで曇って見えることも。そこでおすすめなのが、くすみ系の中にも程よい彩度を取り入れた配色です。
たとえば:
- ラベンダーや灰桜(はいざくら)色の帯揚げでやさしい彩りをプラス
- 白地や薄ベージュの着物に、抹茶色の帯など落ち着いたアクセントを加える
- 青磁色や薄紅色など、自然を感じさせる中間色を取り入れる
このように、トーンは柔らかく、彩度は少し明るくするのがポイントです。全体に軽やかさが出て、雨の中でも清潔感と品のある印象に仕上がります。
4-2. 雨を楽しむ柄や季節感の取り入れ方
雨の日には、その季節ならではの柄やモチーフを装いに取り入れると、一歩上の着物美人に。
季節感あるおすすめ柄:
- 紫陽花(あじさい):6〜7月の代表的な花。雨と相性がよく、しっとりとした美しさを演出できます。
- 雨粒・水玉文様:控えめな表現でも、雨をテーマにした遊び心あるデザイン。
- 柳・傘・金魚などの小物柄:帯や帯留めに季節感を忍ばせると粋な雰囲気に。
着物や帯そのもので大胆に取り入れるのはもちろん、半衿や帯締めなどの小物でさりげなく季節を表現するのも素敵です。派手すぎず、自然に季節感を感じさせるのが、大人のおしゃれのコツ。
4-3. 小物で差をつける上品な雨の日スタイル
雨の日こそ、小物使いでさりげなくセンスを表現するチャンスです。特に次の3点は、全体の印象を左右する重要なポイント。
- 帯揚げ・帯締め:撥水性のある素材や、淡い色味でまとめると清潔感アップ。濡れても色落ちしにくいものを選ぶと安心です。
- 和装アクセサリー:水牛角や木製のかんざし、ガラス玉の帯留めなど、雨や水を連想させる素材はこの季節ならではの魅力があります。
- 足袋カバーやレース足袋:白足袋が濡れるのを防ぐためのカバーも、レース素材や柄入りのものを選べば、機能性と華やかさを両立できます。
こうした小物選びを丁寧に行うことで、「雨だから仕方ない」ではなく、「雨だからこそできる装い」が完成します。控えめながらも上品で、周囲の目を引く雨の日スタイルを楽しんでみましょう。
5. 雨の日のお出かけマナーと移動の工夫
着物でのお出かけは、所作や立ち居振る舞いにも気を配ると、全体の印象がぐっと洗練されます。特に雨の日は、着物が濡れやすくなる分、移動中の工夫やマナーがより重要になります。ここでは、雨の日に着物で外出する際に心がけたいポイントをご紹介します。
5-1. タクシー・電車など公共交通を利用する際のマナー
タクシーを使うとき:
- 乗り降りの動作はゆっくりと。裾を軽く持ち上げてから、シートに横向きに腰掛けるのが基本です。
- 濡れた傘や雨コートは、ビニール袋に入れて足元に置くとスマート。座席を濡らさない配慮が大人のマナーです。
- 車内では背もたれに深くもたれかからず、軽く腰掛けるように座ると着崩れしにくく、上品に見えます。
電車・バスを使うとき:
- 混雑時には、帯が人や壁に当たらないよう注意しましょう。人混みでは背中を守るようにバッグを背負うなど、着崩れ防止の工夫が必要です。
- 立っているときは、脚を揃え、姿勢を正すことで美しいシルエットを保てます。
- 傘のしずくが他人にかからないよう、タオルや吸水カバーを用意しておくと安心です。
5-2. 雨の日に美しく見える歩き方のポイント
濡れた路面では転倒のリスクもあるため、安全かつ美しい歩き方が求められます。
- 歩幅は小さく、内またでそっと歩くのが基本。着物の裾が揺れすぎないようにすると、上品な印象になります。
- 足元をしっかりと確認しながら、かかとからではなく、足の裏全体で着地するよう意識すると滑りにくくなります。
- 雨の日は傘を持つため片手がふさがりますが、背筋を伸ばし、視線を下げすぎないようにすると凛とした立ち姿が保てます。
歩きながらの裾さばきにも気を配ることで、見る人に「素敵だな」と感じさせる和の所作が自然と身に付きます。
5-3. 雨の日ならではの楽しみ方と撮影スポットの選び方
せっかく着物を着て出かけるなら、写真を撮って思い出に残したいですよね。雨の日でも映える撮影スポットや、楽しみ方を知っておくと、雨の日が待ち遠しくなることも。
雨の日におすすめの撮影スポット:
- 石畳の道や寺社仏閣の境内:濡れた石が光を反射して幻想的な雰囲気に。
- 紫陽花の名所:6月頃なら、色とりどりの紫陽花とのショットが着物によく映えます。
- 古民家カフェや和の空間:屋内でも和の雰囲気を楽しめる場所を選べば、雨でも安心です。
撮影の際は、傘も“装いの一部”として意識するのがおすすめ。着物に調和する色合いや柄の傘を選べば、全体の雰囲気が格段にアップします。

6. まとめ|雨の日でも着物で上品に、自分らしく
雨の日は何かと外出が億劫になりがちですが、そんな時こそ着物の持つしなやかな美しさや凛とした雰囲気が、心を整え、気分を上げてくれます。
今回ご紹介したように、雨の日でも快適に過ごすための工夫や便利なアイテムは数多くあります。そして、それらを活かすことで、ただ「雨に濡れないようにする」だけでなく、雨を味方につける装いへと変えていくことができます。
- ポリエステル素材や洗える着物で、雨の日でも気軽に和装を
- 草履カバーや防水バッグなど、小物の力で快適さと品格を両立
- 紫陽花や雨粒のモチーフ、季節を意識したコーディネートで雨の日ならではの魅力を引き出す
- 美しい立ち振る舞いや移動のマナーで、周囲への配慮と自分らしさを大切に
雨の日にこそ、自分らしい装いと丁寧な所作で過ごすことで、日常がほんの少し特別になります。着物は「晴れの日のもの」と決めつけず、季節や天気に寄り添いながら楽しむ心の余裕こそが、装いを深めていくのです。
雨音を聞きながら袖を通す着物。そんな穏やかな時間を、どうぞ楽しんでください。
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