2025年08月28日
着物で旅行! 準備・コーデ・マナー完全版:中編

着物旅行は魅力的ですが、荷物や手入れの不安がつきもの。このブログでは、リサイクル着物、リユース着物を活用し、少ない荷物でシワや型崩れを抑え、旅を楽しむヒントを3部構成でお届けします。準備からパッキング、現地ケアまで、着物旅を実現する実践的な情報が満載。さあ、あなたも着物で旅に出ましょう!
「着物で旅行! 準備・コーデ・マナー完全版」このテーマは前編、中編、後編と3部に分けてお届けします。リサイクル着物、リユース着物を賢く活用し、自分らしい着物旅を叶えませんか?
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目次
5.スーツケース実例パッキング
5-1. まず決めるのは「ユニット化」
5-2. 1泊2日:機内持込(35–40L)の最小装備
5-3. 2泊3日:機内持込+サブトートで“日替わり映え”
5-4. 3泊4日:受託手荷物(55–65L)で余裕と安全
5-5. 最小装備セット(常備すると強い)
5-6. 小物の仕切り・保護テク
5-7. “濡れ物ハザード”対策(雨天・汗)
5-8. 移動日の“着たまま”運用
5-9. 失敗しないチェックアウト・チェックイン動線
5-10. 1・2・3泊 まとめ早見表
5-11. 出発直前の30秒チェック
6.現地でのメンテとトラブル対処
6-1. 到着直後の“整えルーティン”(所要10分)
6-2. 汚れ・シミの応急処置(正絹/ポリで対応を分ける)
6-3. シワ取り・プレスの安全手順
6-4. ニオイ・湿気対策(ホテル編)
6-5. 着崩れレスキュー・チートシート
6-6. 鼻緒ずれ・足トラブル
6-7. 雨・雪・強風への現場対応
6-8. 現地“ミニメンテキット”の中身(ポーチSひとつ)
6-9. “やってはいけない”チェック
6-10. プロに任せる判断ライン
6-11. 5分でできる“夜ケア”ルーチン(毎晩)
5. スーツケース実例パッキング
旅に持っていく着物や小物は、シワや型崩れが心配ですね。本章では、1〜3泊の着物旅行を想定し、最小限の荷物で快適に過ごすためのパッキング術を徹底解説します。
アイテムごとの「ユニット化」から、スーツケースへの効率的な収納方法まで、旅先での着物ライフをスマートに楽しむための具体的なコツをご紹介します。

5-1. まず決めるのは「ユニット化」
アイテムごとに袋(ユニット)に入れて、忘れもの・迷子をゼロにしましょう。
- 和装ユニット(着付け小物):腰ひも・伊達締め・帯板・帯枕・コーリンベルト・襟芯・半衿・衣紋抜き・和装クリップ
→ メッシュポーチ(M)にひとまとめ。赤色のタグなど目立たせて最重要品扱いにしましょう。 - コーデユニット(小物):帯揚げ・帯締め・帯留・羽織紐
→ ハード薄箱 or 厚手封筒+メッシュポーチ(S)。青色タグを付けて一目でわかるように。 - メンテユニット:懐紙・タオル・ウェットティッシュ・ベビーパウダー・シリカゲル・ミニブラシ・ほつれ止め
→ 防水ポーチ(S)。緑色タグは最悪忘れてしまってもなんとかなるもの。 - 草履ユニット:草履+つま先クッション+靴袋
→ 巾着。黄色タグは履き物関係の目印に。
タグは色つき結束バンドやカラーマスキングテープでOK。夜のホテルでも一瞬で識別できますね。
5-2. 1泊2日:機内持込(35–40L)の最小装備
想定コーデ
- 着物:1枚(ポリ or リユース正絹の無地寄り)
- 長襦袢:1枚
- 帯:2本(主役=名古屋/万能=半幅)
- 小物:半衿2(白+色)・帯揚げ2・帯締め2・帯留1
パッキングMAP(俯瞰)
| 収納場所 | アイテム |
| フタ側メッシュ | 半衿・帯揚げ/帯締め(平置き)、メンテユニット |
| 上段(軽) | コーデユニット、下着・靴下 |
| 中段(中) | 帯(名古屋筒巻き×1・半幅折り×1)、長襦袢 |
| 底面(車輪側・重) | 着物(本だたみ)、帯板(背面に沿わせる) |
| すき間 | 草履ユニット(かかとを外周へ)、折りたたみ傘 |
目安重量
- 合計:3.5–4.5kg(草履込み)
ポイント
- 帯板は背面に沿わせ仕切り化→スペースが生まれ、型崩れ防止になります。
- 名古屋帯はタオル芯で筒巻き→すき間へ縦に差す。
- 到着後は着物を最優先で吊るす(わずか5分の手間が、シワ予防の決め手になります。)。
5-3. 2泊3日:機内持込+サブトートで“日替わり映え”
想定コーデ
- 着物:2枚(無地系リユース正絹/柄系〈銘仙・小紋〉)
- 長襦袢:1枚
- 帯:2~3(主役名古屋+半幅+リバーシブル半幅)
- 小物:半衿3・帯揚げ3・帯締め3・帯留2
レイアウト
- スーツケース:その日の次に着る一式を上段へ。残りは下層へ入れましょう。
- サブトート(A4~B4サイズ):コーデユニット+雨具+薄羽織(移動中に天候で差し替え可)
パッキングMAP(断面)
| 収納場所 | アイテム |
| フタ側 | 半衿(A4サイズのサブトートに挟む)、羽織 |
| 上段 | 明日分セット(着物1・帯1・長襦袢・帯小物) |
| 中段 | 帯(筒巻き)×2、草履ユニット |
| 底面 | 着物1(本だたみ)、長襦袢1、帯板 |
目安重量
- 合計:4.5–6.0kg(サブトート除く)
コツ
- “明日箱”方式:明日の一式をLサイズのジップバッグにまとめ、寝る前にフタ側へ移動。翌朝慌てることがありません。
- 柄系主役の日は、半衿と帯揚げを“中間色”にして調和させます。
5-4. 3泊4日:受託手荷物(55–65L)で余裕と安全
想定コーデ
- 着物:2枚(無地系正絹・柄系銘仙)+薄羽織1
- 長襦袢:1枚
- 帯:3(主役名古屋/万能半幅/写真用一点もの)
- 小物:半衿3・帯揚げ3・帯締め4・帯留2
レイアウト
- 左右二層に分かれるケースを活用:
- 左層=衣類層(着物・襦袢・羽織)
- 右層=帯・小物層(帯筒巻き・ユニット袋・草履)
- 左層=衣類層(着物・襦袢・羽織)
パッキングMAP(左=衣類/右=帯小物)
| 収納場所(左側) | アイテム |
| フタ側 | 薄羽織、替えインナー |
| 本体 | 着物A、長襦袢、着物B(重い順)、ハンガー2本 |
| 収納場所(右側) | アイテム |
| フタ側 | コーデユニット、メンテユニット、半衿(ファイル) |
| 本体 | 帯(筒巻き)×3(縦置き)、草履ユニット、帯板 |
目安重量
- 合計:6.0–8.0kg
コツ
- “吊るす前提”の畳み:袖口を内に、角に薄紙を一枚(胴裏の摩耗対策)。
- 帯の金銀箔や刺繍は面を外にして筒巻き→薄紙1周で擦れ回避。
注記: 着物や帯は、生地の種類(正絹、木綿、ウール、ポリエステルなど)や織り方、長さによって重さが大きく異なります。記載されている目安重量はあくまで一例であり、選択によってこれより重くも軽くもなります。
5-5. 最小装備セット(常備すると強い)

- 腰ひも×3:結び替え・補修用に。
- 伊達締め×2:襦袢・着物用に各1。
- コーリンベルト×1:衿のキープ。
- 帯板×1/帯枕×1/襟芯×1
- 半衿×1–2(白+色)
- 足袋×日数分+予備1
- 和装クリップ×2(袖・手水用)
- 懐紙×1冊(食事・応急吸水)
- 薄手タオル×1/ウェットティッシュ×1
- 吸水性パウダー(油染み応急)
- シリカゲル(小)×2(不織布袋の外側に)
これをメッシュポーチMに固定化=出発前は“入っているか”を見るだけでOK。
5-6. 小物の仕切り・保護テク
- 帯揚げは丸めて輪ゴム→色別で立てると一目で選べます。
- 帯締めは8の字に軽く巻き、洗濯ネットSで絡みを防止。
- 帯留・簪はメガネケースで固める+ティッシュで緩衝。
- 半衿はA4クリアファイルに入れてマスキングテープで仮固定→折れ防止。
5-7. “濡れ物ハザード”対策(雨天・汗)
- 防水インナーバッグ(スーパーの袋ではなくロールトップ式が安心)を1枚常備。
- 濡れた物は個別に吸水→陰干し前提。ビニール密閉で放置しないでください。
- 草履が濡れたら、鼻緒裏にティッシュをかませて形をキープしましょう。
5-8. 移動日の“着たまま”運用
- 帯は半幅(貝の口 or カルタ)で背もたれOK。
- 座る時は腰を前に、帯枕に体重をのせないように。
- 車内で暑い→ショールを帯上から外すだけで体感が2℃ほど変化します。
5-9. 失敗しないチェックアウト・チェックイン動線
- チェックイン直後:①着物吊るす→②浴室スチーム5分→③完全乾燥。
- チェックアウト前夜:①“明日箱”をフタ側へ→②使わない物を底面へ集約→③貴重品だけサブへ移動。
5-10. 1・2・3泊 まとめ早見表
| 泊数 | 着物 | 帯 | 目安重量 | ケース | サブ |
| 1泊 | 1 | 名古屋1+半幅1 | 3.5–4.5kg | 35–40L | なし |
| 2泊 | 2 | 2~3 | 4.5–6.0kg | 35–40L | A4トート |
| 3泊 | 2+薄羽織 | 3 | 6.0–8.0kg | 55–65L | 小 |
5-11. 出発直前の30秒チェック
- 着物・襦袢は袖口内側に薄紙を入れましたか?
- 名古屋は筒巻き+薄紙?半幅は直方体?
- 和装ユニット(赤タグ)入ってますか?
- 懐紙・袖クリップはすぐ出る場所に?
- 雨具(折りたたみ傘 or レインコート)と草履カバーは?
- ハンガー2本持ちましたか?
6. 現地でのメンテとトラブル対処
旅先での着物ライフを心ゆくまで楽しむには、突然の汚れや着崩れへの対処法を知っておくことが大切です。本章では、ホテル到着後のシワ取りルーティンから、水や油、泥はねなどのシミへの応急処置、さらには着崩れや鼻緒ずれといったトラブルへの対処法まで、具体的な解決策を詳しく解説します。
雨や強風といった天候への対応、あると便利なミニメンテキットの中身、そしてプロに任せるべき判断基準まで、安心して着物旅を満喫するための実践的な知識が満載です。
用語メモ
中性洗剤:おしゃれ着洗いなど。アルカリ性は正絹NG。
当て布:綿のハンカチ等。アイロンやスチーム時に必須。
色泣き:濡れで染料がにじむ現象。古い正絹や濃色で起きやすい。
6-1. 到着直後の“整えルーティン”(所要10分)
- 吊るす:ハンガー2本(身頃用+袖用)で肩線と袖山をまっすぐに。
- 重力でシワ伸ばし:浴室の外、風通しの良い所で10分。
- 微スチーム:シャワーを熱め3~5分出して浴室に湿気を作る→衣類は浴室外に掛けたまま扉を少し開け、湿気だけ当てる(直接の多湿はNG)。
- 手のひらプレス:上から下へ“面でなでる”。つまむ・揉むは厳禁です。
ここまでで8割のシワは解決。強い折り癖は後述の低温アイロンで。
注記: 着物の素材やシワの強さ、環境の湿度によってシワの取れ具合は変わります。これは効果を分かりやすく示すための表現であり、常に8割のシワが取れることを保証するものではありません。
6-2. 汚れ・シミの応急処置(正絹/ポリで対応を分ける)
A. 水系(お茶・醤油・汗)
- 共通:こすらずティッシュで押さえる→濡れタオルで外側から中心へ軽くトントン→乾いたティッシュで押さえます。
- 正絹:ここで終了。濡れ跡が輪にならないようドライヤーの冷風を30cm以上離して当て、速やかに乾かす。
- ポリ:中性洗剤を水でかなり薄め(1滴/小さじ1の水)→綿棒でトントン→水拭き→乾拭き。
B. 油系(天ぷら、口紅)
- 共通:粉で吸う。ベビーパウダーやコーンスターチを点置き→5分→柔らかブラシやティッシュでやさしく払う。
- 残る場合(ポリ限定):中性洗剤を薄めて綿棒トントン→水拭き→乾拭き。
- 正絹:それ以上触らずプロへ。広げるとシミが大きく見える危険性があります。
C. 泥はね
- 乾かすまで触らない→完全乾燥後、柔らかブラシで繊維目に沿って払う。
- 薄い跡は白消しゴムを軽圧で数回→最後に手のひらでならします。
- 濡れた状態で拭くのは厳禁(色泣きの原因に)。
D. 衿のファンデ・皮脂
- 半衿が化繊:外して部分洗い(中性洗剤薄め液→押し洗い→すすぎ→タオルドライ→陰干しへ)。
- 半衿が正絹:濡れ拭きNG。ベビーパウダーで吸わせて払うまでにとどめます。帰宅後交換しましょう。
迷ったら触りすぎないが鉄則。広げるより“止める”判断が勝ります。
6-3. シワ取り・プレスの安全手順
- 順序:吊るす → 湿気を当てる → 手のひらプレス → 当て布+低温アイロン(ただし最後の手段です)
- 低温の目安:正絹=110~120℃/ポリ=低~中温(120~140℃)
- 当て布は必須、金銀箔・刺繍・絞り・ベルベット風はアイロンNG。
- 袖・裾の折り線には薄紙(キッチンペーパー)を挟むとテカリ防止に。
6-4. ニオイ・湿気対策(ホテル編)
- 陰干し+空気の流れ:エアコンの送風 or 扇風機の間接風で2~3時間程度。
- 消臭剤は布から30cm以上離し、一か所に濃く掛けない。正絹は直接噴霧を避けましょう。
- 活性炭/重曹パックを近くに置いて吸着。
- 収納は通気:不織布袋を使用。ビニール密閉はNG(結露→カビの原因に)。
6-5. 着崩れレスキュー・チートシート
よくある着崩れを → 30秒で直す
- 衿元が開く
- 衿をのどのVに沿わせて引き、伊達締め上端に向かって手で軽く整えます。
- それでも戻る→コーリンベルトを少し短めに。緊急時は両面テープ(肌側は使わない)を半衿と着物衿の間に点で貼ります。
- 衿をのどのVに沿わせて引き、伊達締め上端に向かって手で軽く整えます。
- おはしょりがダボつく
- 帯の下線に指を差し込み、余りを左右に逃がす→脇の縫い目方向に平らに撫でてください。
- 帯の下線に指を差し込み、余りを左右に逃がす→脇の縫い目方向に平らに撫でてください。
- 帯が下がる/お太鼓が崩れる
- 帯枕の紐を肩甲骨の少し上で締め直し。背中にハンカチを薄く折って帯枕下へ差し込み、段差を埋めるのがお勧め。
- 帯枕の紐を肩甲骨の少し上で締め直し。背中にハンカチを薄く折って帯枕下へ差し込み、段差を埋めるのがお勧め。
- 帯が苦しい
- 帯の前で左右交互に1cmずつ緩める。後ろだけ緩めるとお太鼓が崩れやすくなります。
- 帯の前で左右交互に1cmずつ緩める。後ろだけ緩めるとお太鼓が崩れやすくなります。
- 裾が落ちる(歩幅広すぎ)
- 裾線を両手で軽く持ち上げてひざ前で整え、腰ひもの上に生地を戻します。
- 裾線を両手で軽く持ち上げてひざ前で整え、腰ひもの上に生地を戻します。
注記: 着崩れの直し方に慣れている人であれば短時間で可能ですが、慣れていない場合はそれ以上の時間がかかる可能性があります。
6-6. 鼻緒ずれ・足トラブル

- 予防:出発前に鼻緒を手でグーッと左右から揉んでやわらかく。鼻緒カバー or テーピングで保護するのもお勧め(親指と人差し指の股に低刺激テープ)。
- できてしまったら
- 絆創膏+ワセリン少量で摩擦を減らしましょう(肌に合うか事前確認を忘れずに)。
- 足指の間用クッションを鼻緒に挟むと圧分散になります。
- 絆創膏+ワセリン少量で摩擦を減らしましょう(肌に合うか事前確認を忘れずに)。
- 雨で足袋が濡れた
- 脱ぐ→タオルで押さえる→新聞やティッシュを詰めて形を保つ→陰干し。替え足袋にスイッチしましょう。
- 脱ぐ→タオルで押さえる→新聞やティッシュを詰めて形を保つ→陰干し。替え足袋にスイッチしましょう。
- 草履が滑る
- 滑り止めカバーを携行。なければ輪ゴム2本を前ツボと踵側に十字掛けで応急処置になります。
- 滑り止めカバーを携行。なければ輪ゴム2本を前ツボと踵側に十字掛けで応急処置になります。
6-7. 雨・雪・強風への現場対応
- 雨:撥水ショールで帯面を最優先ガード。歩く間は前合わせを押さえる手を作ってください。。
- 濡れた後:タオルで押さえ吸い→吊るして風で乾かす→完全乾燥まで収納しないように。
- 雪:粒を払うだけ。溶けかけに触ると輪ジミになるので注意。
- 強風:裾を左手で軽くつまむ+右手で前合わせを押さえる。帯の飾り紐は外しておきましょう。

6-8. 現地“ミニメンテキット”の中身(ポーチSひとつ)
- 懐紙(吸水・食事)/ベビーパウダー(油染み吸着)
- 柔らかブラシ(歯ブラシ極やわらかでも代用可)
- ウェットティッシュ(アルコール不使用タイプ)
- ティッシュ・キッチンペーパー(薄紙代替)
- コーリンベルト/和装クリップ×2
- 低刺激テープ・小さめ絆創膏(鼻緒ずれ)
- 透明のほつれ止め(ごく少量)
- A4当て布(綿ハンカチ)
- シリカゲル小袋(不織布の外側に)
6-9. “やってはいけない”チェック🈲
- 正絹に直アイロン/スチーム直噴
- 濃色や古布に濡れ拭き(色泣きの危険)
- ビニール密閉で一晩放置(湿気→カビ)
- シミを横にこする(輪ジミ・毛羽立ち)
- 金銀箔や刺繍に粘着テープを貼る
6-10. プロに任せる判断ライン
- 広範囲の水ジミ・油ジミが直径3cm超
- 古い正絹の色移りが発生した
- アンティークの弱い生地(裂け・薄くなっている)
- 価値ある帯・作家物・金箔・総刺繍
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6-11. 5分でできる“夜ケア”ルーチン(毎晩)
- 着物・襦袢・帯は別々に吊るす。
- 衿・袖口をチェック→粉吸着または、 乾拭きのみに留める。
- 湿気を飛ばす送風15分(直風は当てすぎない)。
- 翌朝着る一式をフタ側/手前にセット。
- 小物を元のユニットへ戻す(“迷子ゼロ”のコツ)。

着物で旅行! 準備・コーデ・マナー完全版:前編
旅に最適な着物の素材選びから、少ない枚数で着回すコーディネート術、シワや型崩れを防ぐ持ち運び方、さらには旅先での応急処置まで、着物旅の準備と知っておきたいマナーを徹底解説します。

着物で旅行! 準備・コーデ・マナー完全版:後編
シリーズ最終章となる本編では、旅先での着物の美しい振る舞い方、そして思い出を彩る写真術など、着物旅を最高の体験にするための具体的なヒントと細やかな配慮を凝縮してお届けします。

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