リユース着物 たんす屋

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2025年06月09日

アンティーク着物を美しく保つ!正しいお手入れ・洗濯・保管方法

アンティーク着物

アンティーク着物は、繊細な染めや刺繍が美しい、日本の伝統文化を感じられる特別な着物です。しかし、古い生地を使用しているため、適切なケアをしないとシミやカビが発生しやすくなります。

本記事では、アンティーク着物を長持ちさせるための 基本のお手入れ方法・洗濯・保管のポイント を初心者向けにわかりやすく解説します。大切な着物を美しく保つための知識を身につけ、末永く楽しみましょう!

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目次

1. はじめに
 1-1.アンティーク着物の魅力とは?
 1-2.現代の着物との違い(素材・染色技術・縫製など)

 1-3.お手入れが必要な理由
2. アンティーク着物の基本的なお手入れ方法
 2-1.日常のお手入れ(着用後のケア、汚れを防ぐポイント)
 2-2.正しいブラッシング方法
 2-3.シミや汚れがついたときの応急処置
3. アンティーク着物の洗濯方法
 3-1.水洗いできる着物とできない着物の見分け方
 3-2.自宅でできる手洗い方法(洗剤選び、すすぎ、乾燥
 3-3.専門業者に依頼すべきケース
4. 保管方法と長持ちさせるコツ
 4-1.適切な収納方法(たとう紙の使い方、防虫・防湿対策)
 4-2.虫やカビから守る方法
 4-3.定期的な点検の重要性
5. アンティーク着物をより美しく楽しむために
 5-1.仕立て直しやリメイクのアイデア
 5-2.小物とのコーディネートのコツ
6. まとめ
 6-1.お手入れを習慣にする重要性
 6-2.正しい知識で長く楽しむために

1. はじめに

1-1. アンティーク着物の魅力とは?

アンティーク着物とは、主に戦前から昭和中期頃までに作られた着物を指します。現代の着物とは異なる独特の風合いや、繊細な技術が施された柄・色合いが魅力です。手作業による染色や刺繍が施されたものが多く、同じものが二つとない一点物の価値が高い点も、アンティーク着物ならではの魅力といえるでしょう。

特に、大正ロマンや昭和レトロといった雰囲気を楽しめるデザインが若い方にも人気で、ファッションアイテムとしても注目されています。

近年では、洋服と組み合わせたアレンジや、リメイクして新しいアイテムとして楽しむ人も増えています。

1-2. 現代の着物との違い(素材・染色技術・縫製など)

素材の違い

  • アンティーク着物は正絹(しょうけん:シルク)が中心ですが、明治末期以降にはウールや木綿の普及品も登場しており、素材は意外に多様です。絹は上品な光沢と柔らかな肌ざわりが魅力である一方、汗や摩擦に弱くデリケートなので丁寧な扱いが必須です。
  • 現代の着物はポリエステルなどの化学繊維や混紡素材が増え、軽量化・防シワ・水洗い対応など機能面が向上しています。初心者でも取り扱いやすい点がメリットです。

染色技術の違い

  • アンティーク期(大正~昭和初期)は、従来の草木染めや手描き友禅に加え、アニリン系化学染料の急速な普及により、当時としては革命的なビビッドカラーや多色使いが実現しました。これが“大正ロマン”と呼ばれる大胆な色彩感覚を生み出し、現在のアンティーク人気の大きな理由ともなっています。
  • 現代の着物では高度なプリント技術・インクジェット染色が発達し、複雑な柄でも短納期・大量生産が可能になりました。再現性が高くコストを抑えられる点が特徴です。

縫製の違い

  • アンティーク着物のほとんどは手縫い仕立て。運針が細かく柔らかいため着心地が良い反面、糸自体が経年劣化しているケースが多く、着用時やクリーニング時の扱いに注意が必要です。
  • 現代の着物はミシン縫いが一般化し、縫い目の強度が向上しました。量産品でも一定以上の品質が確保されるため、メンテナンスの頻度・コストを抑えやすい点が利点です。

1-3. お手入れが必要な理由

アンティーク着物は、デリケートな素材や伝統技法で作られているため、適切なお手入れをしないと劣化が進みやすいです。例えば、シミや汚れを放置すると生地が傷んでしまい、最悪の場合、修復が難しくなることもあります。

また、湿気や虫害によってカビや虫食いが発生しやすいため、正しい保管方法も重要です。現代の着物よりも繊細なアンティーク着物を長く楽しむためには、日頃のお手入れが欠かせません。

次の章では、アンティーク着物の基本的なお手入れ方法について詳しく解説していきます。

2. アンティーク着物の基本的なお手入れ方法

アンティーク着物を長く楽しむためには、日頃のお手入れが重要です。着物は繊細な生地でできているため、こまめなケアをすることで、シミや傷みを防ぎ、美しい状態を保つことができます。この章では、日常のお手入れやブラッシングの方法、万が一シミがついたときの応急処置について詳しく解説します。

2-1. 日常のお手入れ(着用後のケア、汚れを防ぐポイント)

着用後のケア

着物を着た後は、すぐにしまわずに以下の手順でお手入れをしましょう。

  1. 風通しをする
    • 着物ハンガー(和装ハンガー)にかけ、直射日光の当たらない風通しの良い場所で2~3時間陰干しします。
    • 湿気を飛ばし、汗や匂いを取ることで、カビや虫食いのリスクを減らせます。
  2. 汚れのチェック
    • 袖口、裾、衿元に汚れがないか確認します。
    • 汗をかきやすい襟や脇の部分は特に注意しましょう。
  3. たたんで収納
    • 汚れがないことを確認したら、きちんとたたんで収納します(詳細は第4章で解説)。

着物をたたむ
着物は必ずたたんで収納します

汚れを防ぐポイント

  • 襦袢(じゅばん)を着用する
    • 汗や皮脂汚れが直接着物につかないよう、長襦袢や半襦袢を必ず着用する。
  • 食事の際はハンカチや前掛けを使用する
    • 飲食時には、ナプキンや懐紙を使って汚れを防ぐ。
  • 雨の日はレインコートや足袋カバーを活用
    • アンティーク着物は水に弱いものが多いため、雨の日は着用を避けるか、雨用の対策を行う。

2-2. 正しいブラッシング方法

アンティーク着物についたホコリや汚れは、柔らかいブラシを使って優しく払うのが基本です。

ブラッシングの手順

  1. 柔らかいブラシを用意する
    • 馬毛や山羊毛などの柔らかい毛のブラシを使用する。
  2. 繊維の流れに沿って優しく払う
    • 強くこすらず、軽い力で表面のホコリを落とす。
  3. 特に汚れがつきやすい部分を念入りに
    • 袖口や裾、襟元はホコリが溜まりやすいため、丁寧にブラッシングする。

2-3. シミや汚れがついたときの応急処置

アンティーク着物にシミや汚れがついてしまった場合、すぐに適切な対処をすることで、ダメージを最小限に抑えられます。

汚れの種類別 応急処置方法

汚れの種類応急処置方法
食べ物のシミ乾いた布やティッシュで軽く押さえ、水を含ませたガーゼで優しくたたく。こすらないこと。
油汚れベンジンをガーゼに染み込ませ、シミの外側から内側に向かって軽く叩く。
化粧品の汚れファンデーションは、乾いた布で軽く拭き取った後、ベンジンを使用。口紅はティッシュで押さえた後、専用のシミ抜き剤を使用。
泥はね乾燥させてから、やわらかいブラシで軽く払う。水拭きは避ける。
汗じみ乾いた布で汗を吸い取った後、水を含ませた布で軽くたたく。乾燥させることが重要。

やってはいけないこと

  • こすらない → 生地を傷める原因になる。
  • 水洗いしない(応急処置以外) → シミが広がる可能性がある。
  • アイロンをかけない → 熱でシミが定着することがある。

シミが取れない場合は無理に落とそうとせず、専門のクリーニング店や着物専門の悉皆屋に相談しましょう。

悉皆こうじ屋

着物のクリーニングやお手入れは明治44年創業、まるやま・京彩グループの確かな技の悉皆専門店「こうじ屋」へご用命ください。詳細はこちらから

3. アンティーク着物の洗濯方法

アンティーク着物はデリケートな素材が多いため、誤った洗濯方法をすると生地を傷めたり、色落ちの原因になったりします。ここでは、洗濯できる着物とできない着物の見分け方、自宅での手洗い方法、専門業者に依頼すべきケースについて詳しく解説します。

3-1. 水洗いできる着物とできない着物の見分け方

水洗いできる可能性がある着物

以下の条件を満たす着物は、慎重に手洗いすれば自宅で洗える場合があります。

木綿やウール素材の着物
 → 木綿やウールの着物は比較的丈夫で、水洗いが可能なものが多い。

洗える着物(化学繊維製)
 → 化学繊維(ポリエステルなど)の着物は水洗いOK。ただし、アンティーク着物には少ない。

古い着物で色落ちの心配がないもの
 → 目立たない部分を濡らしてティッシュで軽く押さえ、色移りがなければ手洗い可能な場合も。

水洗いNGの着物(要クリーニング)

以下のような着物は、水洗いすると生地が縮んだり、色落ちしたりするため、自宅での洗濯は避けましょう。

正絹(シルク)の着物
 → シルクは水に弱く、縮みやすい。水洗いすると風合いが変わる恐れあり。

手描き染め・金箔加工がある着物
 → 染料や金箔が水に溶けたり剥がれたりする可能性がある。

アンティークの刺繍が施された着物
 → 刺繍部分が水に触れると変色・ほつれの原因になる。

自分の着物が水洗い可能か判断がつかない場合は、専門店に相談しましょう。

3-2. 自宅でできる手洗い方法(洗剤選び、すすぎ、乾燥)

水洗い可能な着物を自宅で洗う場合は、慎重に行うことが大切です。

1. 用意するもの

  • 中性洗剤(おしゃれ着用洗剤や着物専用洗剤)
  • 洗面器や浴槽(広めの場所で洗う)
  • 柔らかいタオル
  • バスタオル(脱水用)
  • 着物ハンガー(形を整えて干すため)

2. 洗濯の手順

① 事前チェック

洗う前に、目立たない部分(裾や裏地)を湿らせてティッシュで押さえ、色落ちしないか確認する。

② 洗剤を溶かす

洗面器や浴槽にぬるま湯(30℃以下)を張り、中性洗剤を適量溶かす。

③ やさしく押し洗い

着物をたたんだ状態で水に浸し、押し洗いをする。ゴシゴシこすらず、優しく押すのがポイント。

④ すすぎ

洗剤が残らないよう、きれいな水で2~3回すすぐ。

⑤ 脱水(タオルドライ)

  • 脱水機は使わず、バスタオルで包んで水気を吸い取る。
  • 絞らずに、優しくタオルに挟んで押さえる。

⑥ 形を整えて陰干し

  • 直射日光を避け、風通しの良い場所で陰干し。
  • 着物ハンガーにかけて、形を整えながら乾燥させる。

3-3. 専門業者に依頼すべきケース

アンティーク着物の多くは、自宅での洗濯が難しいため、専門のクリーニング店に依頼するのが安心です。特に以下のようなケースでは、プロに任せましょう。

1. 正絹(シルク)素材の着物

水洗いができないため、専門業者の「丸洗い」や「しみ抜き」を利用するのがベスト。

2. シミや黄ばみがひどい場合

素人判断で処置すると生地を傷める可能性があるため、専門業者の「シミ抜き」を活用。

3. 虫食いやカビが発生した場合

放置すると生地がボロボロになるため、早めに相談を。

4. アンティーク特有のデリケートな加工がある場合

金箔・刺繍・手描き染めなどのデザインがある場合は、専門的な知識が必要なため、プロの手を借りた方が安全。

クリーニング店を選ぶポイント

  • 着物専門のクリーニング店を選ぶ(一般的なクリーニング店では扱えない場合が多い)
  • 実績がある店舗をチェック(口コミや評判を確認)
  • シミ抜きの技術があるか確認(古いシミも対応できるか)


5. プロの“洗い張り”という選択肢

正絹を丸ごと水洗いするのは基本的に避けるべきですが、悉皆(しっかい)業者による「洗い張り → 湯のし → 仕立て直し」という伝統技法なら、絹本来の風合いを損なわず汚れをリセットできる場合があります。

大幅な寸法直しや古い染料のアク抜きも同時に行えるため、譲り受けた着物を再生したいときは検討してみてください。費用や納期が通常クリーニングよりかかる点は事前に見積もりを取り、信頼できる悉皆業者に依頼することが重要です。

悉皆こうじ屋

着物のクリーニングやお手入れは明治44年創業、まるやま・京彩グループの確かな技の悉皆専門店「こうじ屋」へご用命ください。詳細はこちらから

4. 保管方法と長持ちさせるコツ

アンティーク着物は、適切な保管方法を守ることで、長く美しい状態を保つことができます。特に湿気や虫害には注意が必要です。ここでは、適切な収納方法、防虫・防湿対策、定期的な点検の重要性について解説します。

4-1. 適切な収納方法(たとう紙の使い方、防虫・防湿対策)

1. たとう紙を使った正しい収納方法

たとう紙(和紙でできた着物専用の包み紙)は、着物の保管に欠かせません。通気性が良く、湿気を適度に吸収してくれます。

たとう紙の使い方

  1. 着物を縦に三つ折り→横に二つ折りに畳む(一般的な着物の畳み方)。
  2. たとう紙に包み、紙ひもやリボンで軽く結ぶ(きつく縛らないこと)。
  3. 収納場所に平らに置き、重ねすぎないようにする。

たとう紙の交換タイミング

たとう紙は時間とともに湿気を吸収し性能が低下します。和紙製なら1〜2年ごと、洋紙製なら半年〜1年ごとを目安に交換しましょう。桐箱や湿度管理が整った収納環境では、3年程度使用できる場合もありますが、黄ばみ・におい・吸湿力の低下が見られたら早めの交換が無難です。

たとう紙収納イメージ
古いたとう紙は交換して使いましょう

2. 防虫・防湿対策

アンティーク着物は、虫食いや湿気によるカビが発生しやすいため、しっかり対策を行いましょう。

防虫対策

  • 着物専用の防虫剤を使用(ナフタリン・樟脳・ピレスロイド系など)
  • 防虫剤は着物の上に置く(直接触れないように)
  • 異なる種類の防虫剤は併用しない(化学反応でシミになる可能性あり)

防湿対策

  • 湿気取りシートや除湿剤を使用
  • 着物を収納する前に十分に乾燥させる
  • 押し入れや桐箱に保管(桐は湿気を調整する働きがある)

4-2. 虫やカビから守る方法

1. 湿気を避ける工夫

湿気がこもりやすい押し入れやクローゼットに収納する場合は、以下の点に気をつけましょう。

  • 年に数回、風通しを良くする(晴れた日に扉を開けて換気)
  • 着物を詰め込みすぎない(空気の流れを作るために余裕をもたせる)
  • 収納場所にすのこを敷く(床との接触を避ける)

2. 定期的な虫・カビチェック

最低でも半年に1回は、着物を広げて虫干しをして、状態を確認しましょう。

シミやカビの有無をチェック

虫食い跡がないか確認

湿気を飛ばすために陰干し

万が一、カビや虫食いを見つけた場合は、専門業者に相談するのがベストです。

着物の虫干しについてはこちらの記事もご覧ください。↓

【着物の虫干し】自宅で簡単にできる方法をお教えします
着物は日本の伝統文化の象徴ですが、適切に管理しないとカビや虫害に悩まされることがあります。特に大切なのが「虫干し」です。虫干しをすることで、湿気を飛ばし、着物を長持ちさせることができます。

4-3. 定期的な点検の重要性

着物を長く楽しむためには、定期的に状態を確認し、早めの対策を取ることが重要です。

点検のメリット

  • 軽い汚れやシミを早期発見できる
  • 湿気や虫害の被害を防げる
  • 着物の状態を把握し、適切なメンテナンスができる

年に1〜2回、着物を広げて点検しながら、軽くブラッシングすることで、生地の風合いを保つことができます。

正しいクリーニングとお手入れ法についてはこちらの記事もご覧ください。↓

きもののクリーニングと手入れイメージ画像

美しい着物を長く楽しむために!正しいクリーニングとお手入れのコツ
着物は間違った方法で扱うと、シミや黄ばみ、カビの原因になることも。大切な着物を美しく保つためのポイントを詳しくご紹介します。

5. アンティーク着物をより美しく楽しむために

アンティーク着物は、適切なお手入れをすれば長く楽しむことができます。さらに、仕立て直しやリメイク、小物のコーディネートを工夫することで、より魅力的に着こなせます。ここでは、アンティーク着物を活かした楽しみ方をご紹介します。

5-1. 仕立て直しやリメイクのアイデア

アンティーク着物の中には、傷みが激しかったり、サイズが合わなかったりするものもあります。そのまま着られない場合でも、仕立て直しやリメイクをすれば新しい形で活用できます。

1. 着物を仕立て直して再活用

  • サイズ直し
    • 着丈や袖丈を詰めたり、肩幅を調整したりして、体型に合った着物に仕立て直す。
    • 昔の着物は身幅が狭いことが多いため、余った布を足して調整することも可能。
  • 羽織や道行コートに仕立て替え
    • 柄が美しいアンティーク着物は、羽織や道行コートに仕立てると現代のファッションにも取り入れやすい。

2. アンティーク着物をリメイクして新しいアイテムに

  • 帯やバッグにリメイク
    • 経年劣化で着られなくなった着物は、帯やバッグにリメイクすると、柄を活かした素敵なアイテムになる。
    • クラッチバッグやがま口財布、ポーチなども人気。
  • ワンピースやスカートにアレンジ
    • 柔らかい絹の着物生地を使って、ワンピースやスカートに仕立てると、おしゃれな和モダンスタイルが楽しめる。
  • テーブルランナーやクッションカバーに
    • 柄が美しい部分を活かして、インテリアアイテムとして再利用するのもおすすめ。

5-2. 小物とのコーディネートのコツ

アンティーク着物は、現代の着物と異なる独特の色柄が特徴です。小物を工夫することで、より一層おしゃれに着こなせます。

1. アンティーク着物に合う帯の選び方

  • レトロな帯を合わせる
    • アンティーク着物には、大正ロマン風の色鮮やかな帯がよく合う。
    • 唐草模様や幾何学模様の帯を合わせると、クラシックな雰囲気に。
  • シンプルな帯で引き締める
    • アンティーク着物の柄が華やかな場合は、無地やシンプルな帯を合わせるとバランスが取れる。
    • モノトーンや金銀の帯を合わせると、上品で大人っぽい印象に。

2. 帯締め・帯揚げの選び方

  • コントラストを意識する
    • 例えば、淡い色の着物には濃い色の帯締めを合わせると、全体が引き締まる。
    • 逆に、濃い色の着物には明るめの帯揚げを使うと、軽やかさが出る。
  • アンティークの帯留めを活用
    • ガラスやべっ甲の帯留めを使うと、アンティークらしい味わいが出る。

3. 草履やバッグの選び方

  • 草履はシンプルなものを選ぶ
    • 着物が華やかな場合、無地やシンプルな草履を合わせると上品な印象に。
    • アンティークの雰囲気を活かすなら、台が低めの草履を選ぶとバランスが良い。
  • バッグはレトロなデザインを
    • 和装用のがま口バッグや、アンティークの帯を使ったクラッチバッグなどがおすすめ。

洋服と着物のコラボレーション
洋服に合わせてみるのも楽しい

6. まとめ

アンティーク着物は、美しいデザインや独特の風合いが魅力ですが、適切なお手入れや保管が欠かせません。本記事では、アンティーク着物を長く楽しむための基本的なケア方法や、より美しく着こなすための工夫について解説しました。

6-1. お手入れを習慣にする重要性

アンティーク着物は繊細な素材で作られているため、日々のケアがとても重要です。

  • 着用後は必ず陰干しして湿気を飛ばす
  • ホコリや軽い汚れはブラッシングで落とす
  • シミや汚れが付いたら、無理にこすらず適切な応急処置をする

日常的なお手入れを習慣化することで、着物の劣化を防ぎ、美しい状態を維持できます。

6-2. 正しい知識で長く楽しむために

アンティーク着物を長持ちさせるためには、適切な保管方法やクリーニングの知識も大切です。

  • たとう紙を使い、湿気や虫害から守る
  • 定期的に風通しをして、カビや虫食いを防ぐ
  • 水洗いができるか判断し、難しい場合は専門店に相談する

また、アンティーク着物は仕立て直しやリメイクによって、新しい形で楽しむこともできます。帯やバッグにアレンジしたり、モダンなコーディネートを取り入れたりすることで、自分らしい着こなしが可能になります。

アンティーク着物をもっと楽しもう!

アンティーク着物は、ただの衣服ではなく、時代を超えた文化や職人の技術が詰まった貴重なアイテムです。適切なお手入れをしながら、自分なりの楽しみ方を見つけてみましょう。

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