リユース着物 たんす屋

column

2021年07月07日

シーラ・クリフの -元気・笑顔・着物-(初回 昔着物)

昔着物の展示イベントに参加してきました

着物研究家のシーラ・クリフです。

みなさんは<昔着物>にご興味がおあり? 着物を学ぶ一番の方法は、たくさんの着物を見ることだと私は考えています。もう本当に見るのが楽しくって。だって昔着物の色彩やデザインからは、いつでも刺激をもらうことができるんですもの。これが、とっても大きな喜びになっているんですね。

7月15日から9月28日まで文化学園服飾博物館で、見どころ満載の展示会「再現 女性の服装1500年 -京都の染織技術の粋-」が開催されているのはご存じですか? この展覧会は、博物館と公益社団法人京都染織文化協会が主催のコラボイベントです。

こちらには古墳時代から明治時代までの着物のレプリカが展示されています。いずれも伝統的な染色技法や織り方を用いてこさえてあります。1930年代に京都で開催された京都の染織祭のために作られた複製品とのことですが、再現性といい美しさといい大変すばらしいものです。

着物文化は変化の歴史

私たちは、こうした衣装を眺めるだけで、非常に多くのことを学ぶことができます。絞り染めや型紙を使って文様を染め始めた時代に、どんなふうに染色をしていたのかわかってきます。いつから金箔が使われるようになったのかや、友禅染がいつ誕生したのかも知ることができます。

帯が着物の特徴になってから、それがどう変化してきたのか。着物の文様やそのレイアウトにどのような動きがあったのか。本当に着物というものには、とても多くの変遷があったんですね。しかも着物は常に変化していて、それが今でも続ていることを考えてみてください。もうワクワクがとまりません。

着物のある生活は刺激的です!

明治時代以降になっても着物は変化し続けます。注染(ちゅうせん)染めやデジタル染色、ミシン刺繍(ししゅう)に銘仙(めいせん)と、すごくないですか! 私たちには、たくさんの選択肢があります。着物のある生活って本当に刺激的です! たんす屋さんの古着を見たときには、きっと、どんなふうに作られたものだろうか、なんて思うようになるはずです。どうぞこの展示会をお楽しみくださいね。

それではまた次回お会いしましょう。

English

Tansu-Ya Blog 1. July 2021

Do you ever look at old kimono? I think the best way to learn about kimono is to look at a lot of them. I really enjoy looking at old kimono. I am always inspired by the designs and colours that I find in old kimono. It is a great pleasure to look at them. From July 15th to September 28th, there is a wonderful exhibition on at Bunka Gakuen Costume Museum. This exhibition is a collaboration with Kyoto Dyeing and Weaving Cultural Association. The kimono are replicas of kimono from the Kofun period until the Meiji period. They are made with the weaves and dyeing methods in each historical period. They were made for a weaving and dyeing festival that was held in Kyoto in the 1930s. The are very accurate and beautiful reproductions.

We can learn so much from looking at these garments. We can see what kind of dyeing they used in ancient times, and when they started to dye patterns on kimono with tie-dyeing or stencils. We can find out when gold leaf started to be used, or when yuzen dyeing started. We can find out how the obi started to be a feature of kimono and how it has changed. We can see the types of patterns and their placing move around the kimono. We can see that there were lots of different trends in kimono. It is exciting to think about how kimono has always been changing and it is still changing today.

After the Meiji period kimono continued to change. Now we can chusen zome, digital print, machine embroidery, meisen, wow! We have so many things to choose from. Life with kimono is really exciting! When you look at Tansu-Ya used kimono perhaps you will think about how they are made. Please enjoy this exhibition if you can!

Q&Aコーナー:ちょっと聞かせてシーラさん

着物大好きシーラ・クリフさんに、ちょっとした質問に答えてもらうコーナーです。

【Q】着物のコーディネートは、どのようにイメージを膨らませて決めていますか?

まず年代を決めて頭の中でイメージを膨らませて、それに近づくようにコーデしてます。

【Q】シーラさんは、若いときから着物を着ていますが、年齢とともに変化したことはありますか?

洋服と同じですね。趣味が変われば着物も変わる…ですよ。みなさんもそうでしょ。

【Q】今日は着物を着たくないな、と思うときってありますか?

お天気は気にしません。雨でも平気。着ていかないのは病院ぐらいかな。

【Q】古着を選ぶとき、注意していることは何ですか?

柄物でも妥協せずにしっかり確認してます。裾線や脇のへたりやほつれも細かくね。

【Q】たんす屋の着物で重宝していることありますか?

たんす屋さんの着物はクリーニングしてあるから、やっぱり安心です😊。

ありがとうございました。

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シーラ・クリフさんProfile

イギリス出身の着物研究家・着付師・着付け講師。1985年に来日し、着物文化の伝道師として活躍。ビジュアル書籍『SHEILA KIMONO STYLE』(かもめの本棚) の出版や、テレビ・CMの出演により人気上昇中の文化人。たんす屋の催事イベント内のトークショーにもたびたび出演していただいており、毎回好評を博している。

SHEILA KIMONO STYLE

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