リユース着物 たんす屋

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2022年02月15日

MEGAたんす屋でアップサイクル

着物再生の3つのアプローチ

たんす屋では、サスティナブル(循環可能型)社会を実現するために「着物の再生」を積極的に推進しようと考えています。幸いにして、2021年12月にオープンしたMEGAたんす屋は、売り場面積がかなり広いので、さまざまなことが行えるだけのスペースがあります。そこで「MEGAたんす屋」のオープンに合わせて「企業・学校・人」の3つのアプローチをもってスタートすることにいたしました。その取り組みを簡単に紹介いたします。

企業:アップサイクル商品の販売推進

何事もスピードが大事です。したがって、すでに着物再生品を商品化している企業様とコラボしたり協賛するのが有効だと考えています。最初にコラボさせていただいたのが、蔵で眠っていた貴重な反物を仕入れて、持ち手に真田紐を使用したバッグを作っている京都の工房「室町呉袋」さんです。大小のバッグを多数仕入れて、MEGAたんす屋で販売。良心的でリーズナブルな価格もあって、人気の商品となっております。いずれも一点物ですからお気に入りの品はお早めに確保なさってください。

販売中:室町呉袋のお品はどれもかわいいと評判です。

学校:産学連携プロジェクトで発掘&育成

着物のリメイクに積極的に取り組んでいる学校と連携をするプロジェクトです。いくつか関係のある学校に声をかけさせていただき、MEGAたんす屋オープン時には「織田きもの専門学校」様、「東京モード学園」様のご協力をいただきました。

「織田きもの専門学校」様については、織田きもの専門学校の生徒の方が授業で制作した、手作り帯(袋帯、半幅帯)、手作り着物の展示・販売を行っていて人気の商品となっています。また今年の後半には、本格的なアップサイクル品もご提供いただく予定です。

「東京モード学園」様については、生徒の方が着物素材を用いてリメイクした作品の展示協力をしていただきました。非常に大胆に着物をアレンジした作風のコスチュームに度肝を抜かれた方も多かったようです。

すでに他の学校様に打診をさせていただいており、新しいプロジェクトが発信できそうな気配です。今後の展開をご期待ください。

販売中:織田きもの専門学校の生徒様が授業で制作した、手作り帯(袋帯、半幅帯)、手作り着物など
展示終了(2021.12~2022.01):着物を題材に使用したニューモードの展示。

人:記憶を新たな形に「思い出百貨店」

MEGAたんす屋の一角には「思い出百貨店」と題するコーナーがございます。こちらは、お客様の着物をリメイクして思い出を残していこうというテーマの取り組みとなります。こちらのコーナーの実現にあたり、着物リメイクのレジェンド、佐藤初美先生に協力していただきました。着物という概念から解き放たれた自由な発想の洋服、あるいは変幻自在のスカーフなど、技術とアイデアにあふれた作品となっていますので、来店時にご確認ください。

佐藤先生には、まもなく誰にでも参加いていただけるワークショップを開催していただく予定です。

佐藤先生の作品は、絞りなどの高級着物を用いていることが特徴です。

佐藤初美先生プロフィール
大阪府大東市生れ。和洋女子大学付属短期大学家政学部卒業。田中千代服装学園師範科卒業。卒業後、アパレル会社に入社。退社後、オーダーメードを中心にフリーのデザイナー、パタンナーとして活躍。1994年より特殊衣裳の仕立て、リフォームオーダーを始める。2000年、杉並文化講座の講師を経てリフォーム教室の講師になる。現在は自宅で個人教室を開設。

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