リユース着物 たんす屋

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2025年08月08日

リサイクル着物・中古着物で失敗しない!品質チェックと選び方ガイド【初心者必見】

中古リユース着物のチェック


リサイクル着物、中古・リユース着物は、手頃な価格で高品質な着物に出会える魅力があります。とはいえ、状態やサイズなど、見た目では分からないリスクもあるため、購入前の「品質チェック」が非常に重要です。

この記事では、着物初心者の方に向けて、リサイクル着物、中古・リユース着物を安心して選ぶためのチェックポイントや購入先の特徴、便利なアイテムまでをわかりやすく解説します。

以下は、ご提示いただいた文章の目次です。

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目次
1.どんな種類の着物があるのか
 1-1. 訪問着(ほうもんぎ)
 1-2. 付け下げ(つけさげ)
 1-3. 小紋(こもん)
 1-4. 紬(つむぎ)
2.  購入前にチェックすべきポイント
 2-1. シミ・汚れの有無
 2-2. 匂い(カビや防虫剤など)
 2-3. 生地の状態(縮み、変色、穴あき)
 2-4. サイズ確認(自分の身長・裄に合っているか)
3.  購入先による違いと選び方
 3-1. 実店舗での購入
 3-2. ネットショップ
 3-3.  フリマアプリ(メルカリ、ラクマなど)
 3-4.  リサイクル・アンティークショップ
 3-5.  催事(百貨店やイベント会場での着物フェアなど)
4.  チェックを楽にするコツと便利アイテム
 4-1.  チェックを見逃さないための「簡易チェックリスト」
 4-2.  見えにくい部分をチェックする「ルーペ」
 4-3.  サイズ確認に便利な「メジャー」
 4-4.  着物初心者が避けるべきリスクポイント
まとめ:失敗しない着物選びの第一歩は「品質チェック」から

1. どんな種類の着物があるのか

リサイクル着物、中古・リユース着物を選ぶ前に、まずは着物の種類について基本的な知識を身につけておきましょう。着物にはさまざまな種類があり、それぞれに用途や格(フォーマル度)が異なります。ここでは代表的な着物の種類と、その特徴を簡単に解説します。

1-1.  訪問着(ほうもんぎ)

訪問着は、結婚式やパーティー、茶会など、比較的フォーマルな場面で着用される着物です。模様が縫い目をまたいで描かれている「絵羽模様(えばもよう)」が特徴で、見た目も華やか。リサイクル市場でも人気が高く、状態の良いものは高値で取引されることもあります。

1-2.  付け下げ(つけさげ)

訪問着よりややカジュアルな印象ですが、フォーマルな場でも問題なく着用できます。模様は訪問着と似ていますが、縫い目をまたがずに配置されているのが一般的です。落ち着いた雰囲気のものが多く、幅広い年代に人気があります。

1-3.  小紋(こもん)

全体に細かい模様が入っている着物で、普段着やカジュアルな外出着に適しています。お茶のお稽古やランチ会、観劇など、気軽に着物を楽しみたいときに最適。柄や色のバリエーションが豊富で、リサイクル市場、中古市場でも多く見つかります。

1-4.  紬(つむぎ)

紬は手織りや機械織りの織物で、糸の風合いが楽しめる着物です。カジュアルな装い向けで、普段着として重宝されます。新品は高価ですが、中古なら手頃な価格で購入できるのが魅力です。柄が控えめでシンプルなものが多く、初めての一枚としてもおすすめです。


着物の種類の詳しい記事はこちらをご覧ください↓

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2.  購入前にチェックすべきポイント

中古・リユース着物は、状態が良ければ非常にお得ですが、見た目だけでは分からない劣化やトラブルが潜んでいることもあります。ここでは、購入前に必ず確認しておきたい品質チェックのポイントを解説します。

2-1. シミ・汚れの有無

着物はデリケートな素材で作られており、保管状態によってはシミや汚れが出やすくなります。特に注意したいのは以下の箇所です:

  • 衿(えり)元:ファンデーション汚れや汗ジミが出やすい部分。
  • 袖口や裾(すそ):使用中に最も汚れやすい。
  • 背中や脇:汗ジミが黄ばみとして残っていることがあります。

写真だけでは判断が難しいため、できるだけ詳細な商品説明や拡大画像を確認しましょう。実店舗なら実物を光にかざしてチェックするのが効果的です。

2-2. 匂い(カビや防虫剤など)

匂いは写真では分からない大事なポイント。古い着物には「タンスの匂い」「カビ臭」「防虫剤の強い香り」が残っていることがあります。

  • カビ臭:保管環境が悪かった可能性あり。アレルギー体質の方は特に注意。
  • 防虫剤の匂い:洗濯で落とせることもありますが、強すぎる場合は着用しづらいです。

ネット購入の場合、レビューをチェックして匂いに関するコメントがないか確認しましょう。

2-3. 生地の状態(縮み、変色、穴あき)

時間が経った着物は、見た目に問題がなくても生地が劣化していることがあります。

  • 縮み:正絹(しょうけん)やウールの着物でよく見られます。縫い目が歪んでいたら要注意。
  • 変色:日の当たる部分や折り目に沿って色が変わっていることがあります。
  • 穴あき・虫食い:ウールや絹素材は虫害に弱いため、小さな穴が開いていないか丁寧にチェックを。

特に、裏地(八掛や胴裏)の変色や裂けなども忘れずに確認しましょう。

2-4. サイズ確認(自分の身長・裄に合っているか)

リサイクル着物、中古着物はすでに仕立て済みのため、サイズが合わないと着用が難しいこともあります。特に大事なのは以下の3点です:

  • 身丈(みたけ):身長から±5cm以内が目安。
  • 裄(ゆき):肩幅+腕の長さに合っているか。±1〜2cmの誤差は許容範囲。
  • 袖丈(そでたけ):訪問着や小紋では50cm前後が一般的。

不明な場合は、ショップに問い合わせて自分のサイズと合っているかを確認しましょう。

3.  購入先による違いと選び方

中古・リユース着物は、さまざまな場所で購入することができます。それぞれの購入先には特徴やメリット・デメリットがあるため、自分の目的や予算、着物への知識量に応じて選ぶことが大切です。

3-1. 実店舗での購入

【メリット】

  • 実物を手に取って状態や色味を確認できる
  • サイズや素材感をその場でチェックできる
  • 店員から直接アドバイスを受けられる

【デメリット】

  • 店舗数が限られており、地方では見つけにくい
  • ネットと比べてやや価格が高い傾向

おすすめの利用者: 初心者や着物の知識に不安がある方。試着ができる場合もあるため、初めての購入には特に安心です。

3-2. ネットショップ

【メリット】

  • 商品数が豊富で、全国どこからでも購入可能
  • 価格帯の幅が広く、掘り出し物が見つかることも
  • 商品説明やレビューが参考になる

【デメリット】

  • 実物の色や状態が想像と異なる可能性がある
  • 匂いや肌触りなど、感覚的な部分は分かりづらい
  • サイズが合わなかった場合、返品が難しいこともある

おすすめの利用者: ある程度着物の種類やサイズ感が分かる中級者以上の方。信頼できるショップを選ぶことが重要です。

リサイクル着物・リユース着物のことについてはこちらの記事もご覧ください。↓

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3-3. フリマアプリ(メルカリ、ラクマなど)

【メリット】

  • 出品者との交渉で価格を抑えられることも
  • レアな着物が出品されていることがある
  • 掘り出し物に出会える可能性が高い

【デメリット】

  • 出品者が専門知識を持っていない場合が多い
  • 写真が少ない、説明が不十分なことがある
  • 返品・返金対応が難しいことがある

おすすめの利用者: 自分で状態を見極められる経験者向け。リスクもあるが、安く手に入れたい方には魅力的です。

3-4. リサイクル・アンティークショップ

【メリット】

  • 古典柄や希少なアンティーク着物に出会える
  • 価格がリーズナブルなことが多い
  • 着物以外の小物も揃っている場合が多い

【デメリット】

  • 傷みがあるものも多く、品質のばらつきが大きい
  • サイズが現代人に合わないこともある

おすすめの利用者: アンティークの風合いやレトロなデザインが好きな方、またはある程度リメイクや補修ができる方。

3-5. 催事(百貨店やイベント会場での着物フェアなど)

複数の業者が一堂に会して商品を販売する催事は、品揃えが豊富で実物を比較しながら選べるのが魅力です。

【メリット】

  • 一度に複数の業者の商品を見比べられる
  • 限定セールやイベント価格でお得に購入できることも
  • 着物好きなスタッフと直接会話できるチャンス

【デメリット・注意点】

  • 短期間開催のため、焦って購入してしまいがち

    →気になる品があっても、一度冷静になる時間を取ることが大切。
  • 業者によって品質や価格に差がある

    →「〇〇円均一」といった表示に惑わされず、状態をきちんと見極める目が必要です。
  • 返品・交換対応が限られる場合がある

    →購入前に「返品可能かどうか」「後日問い合わせ先があるか」を確認しておくと安心です。

おすすめの利用者: 実物を見て買いたいが、実店舗に行く時間がない人。知識があるとさらに良い買い物ができます。

4.  チェックを楽にするコツと便利アイテム

中古・リユース着物を選ぶ際、品質チェックを確実に、かつ効率よく行うためには、ちょっとした工夫と道具の活用が大切です。この章では、初心者でもすぐに実践できるチェックのコツと、あると便利なアイテムをご紹介します。

4-1. チェックを見逃さないための「簡易チェックリスト」

購入時に確認すべきポイントを紙に書き出しておく、またはスマホのメモアプリに保存しておくと、冷静に判断しやすくなります。

例:購入前のチェックリスト

 □ シミ・汚れはあるか?
 □ 匂いは気にならないか?
 □ 生地に破れ・変色・穴はないか?
 □ 裏地(胴裏・八掛)の状態は?
 □ サイズ(身丈・裄・袖丈)は自分に合っているか?
 □ 価格に対して納得できる品質か?

このようなリストを使うことで、見逃しや判断ミスを防げます。

4-2. 見えにくい部分をチェックする「ルーペ」

ルーペを持つ女性の写真

小さな穴あきや生地のスレ、繊維の痛みは、肉眼では気づきにくいことがあります。携帯用の小型ルーペを持っておくと、布地の状態を拡大してチェックできるため非常に便利です。特にアンティーク着物や高級着物を選ぶときにはおすすめです。

4-3. サイズ確認に便利な「メジャー」

中古着物のサイズ表示は「身丈」「裄(ゆき)」「袖丈(そでたけ)」など独特な単位で書かれていることが多いため、自分に合うかを判断するにはメジャーがあると確実です。

自分の基本サイズの測り方(覚えておくと便利)

  • 身丈:自分の身長とほぼ同じか、±5cm以内が目安
  • 裄(ゆき):首の後ろの骨から肩を通って手首までの長さ
  • 袖丈:通常は49〜51cmが標準的な長さ

メジャーで商品サイズと自分のサイズをその場で照らし合わせることで、失敗のリスクが減ります。

4-4. 着物初心者が避けるべきリスクポイント

中古着物を初めて購入する際、次のような商品は避けた方が無難です:

  • 状態が「難あり」「現状渡し」と書かれている商品

     →補修が必要な可能性が高く、初心者には扱いが難しい
  • 模様の一部に大きな変色や色移りがあるもの

     →目立つ位置にあると、着用時に気になる
  • サイズが極端に合っていないもの

     →裄が短すぎると腕が出すぎて不格好になりがち

まずは状態の良い、シンプルな小紋や紬などから始めて、少しずつ目を養っていくのがコツです。

まとめ:失敗しない着物選びの第一歩は「品質チェック」から

中古・リユース着物は、上手に選べば新品では手に入らないような一点物や、高級素材の着物を手頃な価格で楽しむことができます。しかし、その分「状態の見極め」が非常に重要です。

初心者のうちは、つい柄や色、価格だけで選んでしまいがちですが、シミや汚れ、生地の劣化、サイズの不一致など、思わぬ落とし穴もあります。だからこそ、今回ご紹介したようなチェックポイントをしっかりと押さえておくことが、後悔しない買い物への近道です。

ポイントのおさらい:

  • 着物の種類と用途を理解し、目的に合ったものを選ぶ
  • 購入前は「見た目」だけでなく「匂い」「生地の状態」「サイズ」もしっかり確認
  • 実店舗・ネット・催事など、購入先ごとの特徴を理解して使い分ける
  • チェックリストやメジャーなど、ちょっとした道具で判断力アップ
  • 最初は状態が良く、着回しの効くカジュアルな着物から始めるのが安心

品質チェックを習慣にすることで、着物選びがますます楽しくなります。お気に入りの一枚との出会いは、あなたの着物ライフの扉を開く第一歩です。ぜひこの記事を参考に、自信を持って着物選びに挑戦してみてください。

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