2025年07月07日
【2025年版】着物トレンドの未来予想図:AIデザインから最新コーデまで徹底解説

着物がもっと自由で楽しくなる!2025年は、古くて難しいイメージを覆すような新しい波が押し寄せています。AIがデザインの可能性を広げ、無地の着物がキャンバスのように個性を表現。アップサイクルで伝統を未来へ繋ぎ、自分らしい着こなしを楽しむクリエイターたちがSNSで人気を集めています。
この記事では、最先端のカラートレンドからAIデザイン、そして明日から真似できるおしゃれコーデ術まで、2025年の着物トレンドを徹底解説。あなたも「自分だけのスタイル」で着物を楽しみませんか?
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目次
1. なぜ今、着物がアツい?再燃するブームと「自分らしさ」の追求
2. 【カラートレンド】主役は「引き算の美学」
3. 【デザイントレンド】ミニマリズムとアート、そしてAIの融合
4. 【サステナブルトレンド】伝統を未来へ。着物アップサイクルの波
5. 【実践編】明日から真似できる!最旬おしゃれコーデ術
6. 【まとめ】自分らしく、もっと自由に。2025年は着物を楽しもう
1. なぜ今、着物がアツい?再燃するブームと「自分らしさ」の追求
『着物って、なんだかルールが難しそう…』そんなイメージはもう過去のものになりつつあります。2025年、着物の世界はかつてないほど自由に、そして刺激的に進化しつつあります。SNSから火が付いたブームは、単なる流行では終わりません。誰もが「自分だけのスタイル」を主役にする時代が到来しています。
今年は、ミニマルなデザインへの回帰、AI(人工知能)がデザインを生み出すという新しい波に加え、「忍 華むしん」さんのようなクリエイターたちが牽引する「着崩し」や「和洋ミックス」といった自由な着こなしが注目されています。
他にもさんかくさん、マサキモノさんといった方々が着崩しや和洋ミックスといった自由な着物スタイルをSNSで積極的に提案されていて注目されていますれます。
また、シーラ・クリフさんのようにヨーロッパの視点から着物のユニークさを紹介している方もいらっしゃいます。彼女はイギリス出身の着物研究家で1985年に来日し 、ほぼ365日着物で生活していらっしゃるとのこと 。
リーズ大学大学院博士課程を修了し、現在は十文字学園女子大学の名誉教授を務めています。東京を拠点に、著者やスタイリストとしても活動しながらしてながら着物の魅力をユニークな視点で発信されています。
たんす屋では過去にシーラさんにブログを掲載いただき、好評をはくしました。近々、シーラさんとのコラボ企画を発表できると思いますので、ご期待ください。
この記事では、最新のカラートレンドから、着物を一枚の絵画のように捉える「キャンバス技法」、さらにはAIを活用した最先端のデザイン、そして自由な着こなし方まで、2025年の着物トレンドのすべてを深掘りします。
参照:忍 華むしんさん
さんかくさん
マサキモノさん
シーラ・クリフさん
2. 【カラートレンド】主役は「引き算の美学」。洗練の”くすみカラー”と”無地”
2025年の着物シーンでは、グレー、ミルクティー、くすみピンク、パープルといった低彩度の「くすみカラー」が圧倒的な存在感を放っています。
やわらかな淡色袴やパステル調レンタル着物が拡散され、「儚げで清楚」という世界観がSNS映えすることも追い風となりました。振袖を提案するサロンでもグレー系やミルクティーカラーが“大人っぽさ”と“抜け感”を同時に叶える色として推奨され、同系の帯や小物でワントーンにまとめるスタイルが支持されています。
パーソナルカラー診断の普及で、ブルーベース夏タイプに似合うピンクベージュや藤鼠などが指名買いされる動きも顕著で、淡い色に奥行きを与える地紋・糸の光沢や、墨黒・シルバーを効かせた帯締めでモード感を添える提案が目立ちます。
顔色が沈まないよう、チークカラーの半衿やメタリック帯揚げで血色を補うテクニックが推奨される一方、若年層は衿裏やヘアアクセにビビッドな差し色を忍ばせ“静かな主張”とポップさのバランスを楽しんでいます。
リユース市場でも「長く着られる落ち着き」が再評価され、くすみ色の上質な中古品が高値で取引される傾向にあり、2025年はニュアンスで魅せる静かな彩度が主役といえるでしょう。
2025年のファッショントレンドから探る!今年風着物コーディネートのコツとは?
このトレンドの中で特筆すべきは、「無地の振袖」への注目です。柄を最小限に抑え、生地の地紋や素材の質感を最大限に活かすスタイルは、帯や小物との組み合わせによって無限のコーディネートの可能性を引き出し、着用者自身の個性を表現するのに最適です。このシンプルな美学が、かえって現代的でクールな印象を与え、着物の新しい魅力を引き出しています。
参照:着物と振袖の違いとは?振袖の種類や着ていけるシーン、選び方のコツもご紹介
3. 【デザイントレンド】ミニマリズムとアート、そしてAIの融合
ミニマリズムとアート、そしてAIの融合
2025年の着物デザインは、伝統と革新が融合し、新たな局面を迎えています。着物を「一枚のキャンバス」と捉え、ミニマリズムの美学を取り入れた表現が主流に。柄を最小限に抑え、余白を活かしたデザインや金彩の煌めきが注目を集めています。さらに、AIの活用が新たな可能性を切り開き、個性を最大限に引き出す、自由な着こなしを可能にしています。
着物は一枚の「キャンバス」へ
2025年の着物デザインで一番面白いのは、着物を「着せられるもの」から「自分で表現するもの」に変えていこうという動きですね。
着物を一枚の絵を描くキャンバスのように考えて、自分の好みやセンスを自由に表現できる場所として捉える人が増えています。この考え方が広まったおかげで、デザインもがらりと変わってきました。
今人気なのは、着物全体に柄をびっしり詰め込むのではなく、裾や肩の一部分だけに印象的な柄を入れるスタイルです。日本画みたいに、空いている部分(余白)を活かして、ポイントとなる部分で勝負する感じですね。
特に注目されているのが、金彩を使った豪華なデザインです。キラキラした金が、まるで絵の具で描いたように生地に映えて、見る人の目をぐっと引きつけます。
こうしたシンプルな着物だと、帯や帯揚げ、帯締めといった小物の組み合わせが重要になってきます。同じ着物でも、小物次第で全然違う印象になるので、着る人の個性やその日の気分を表現しやすくなりました。
つまり、昔の「決まった着方をしなければいけない」という堅苦しさから解放されて、「自分らしく着こなしたい」という主体的な楽しみ方に変わってきているんです。着物が、着る人それぞれのオリジナル作品になっているとも言えますね。
参照:着物ミニマリスト
AIが拓く、着物デザインの新たな地平
そして、今年のトレンドを語る上で欠かせないのがAIの活用です。デザイナーの頭の中にあるひらめきを瞬時にビジュアル化し、人間だけでは思いつかなかったような斬新な柄を生み出す。AIは、まさに魔法の筆のようにデザインの可能性を大きく広げているのです。
この動きは伝統工芸の世界にも及んでおり、例えば西陣織の老舗では、AIで帯や着物の図案を生成し、人の手で着彩や仕上げを施す新しい試みが始まっています。また、職人不足が課題の江戸小紋の分野でも、AIの生成アルゴリズムを活用し、従来は困難だった複雑な模様の新柄を生み出す研究が進められています。
もちろん、職人の手仕事による温かみや想いも大切にされつつ、AIという「共演者」のスピード感と創造性が融合することで、着物デザインは新たなステージへと向かっているのです。
参照:婦人画報社「着物の図案制作にAIを活用」
参照:京都芸術大学「西陣織の老舗「細尾」の帯図案をAIで学習、着彩」
4. 【サステナブルトレンド】伝統を未来へ。着物アップサイクルの波
伝統を未来へー着物アップサイクルの波がきています。
伝統的な着こなしだけでなく、眠っている着物を現代のライフスタイルに合わせてドレスやシャツ、パンツなどに仕立て直す「アップサイクル」が急速に広がっています。これは、単に古いものを再利用するだけでなく、着物一枚一枚が持つ物語や美しい柄、上質な生地を活かし、新しい価値を持った世界に一つだけのアイテムを生み出す試みです。
この動きは、環境に配慮した持続可能な選択肢として、SDGsの理念とも共鳴します。もともと着物は、布を無駄なく使う直線裁ちで作られており、解いて再利用しやすいサステナブルな衣服です。
企業やデザイナーによって、ヴィンテージ着物からジェンダーフリーの「リデザイン羽織」が作られるなど、日本の伝統文化を現代のファッションに融合させることで、新たな可能性を切り拓いています。
リサイクル着物業者は、多様な品揃えやアップサイクル・リメイクの推進、初心者・若年層へのアプローチを通じて、このサステナブルな流れをさらに加速させる役割が期待されています。
たんす屋・まるやま・京彩グループの「絹彩(きぬいろ)」はまさにこういった取り組みの一環として展開するブランドです。
古くなった着物やもう着なくなった着物をリメイクし、新たな命を吹き込むブランド・プロジェクトです。着物として役目を終えたものを廃棄せず、リメイクすることで新しいファッションアイテムや雑貨などに生まれ変わらせています
5.【実践編】明日から真似できる!最旬おしゃれコーデ術
2025年のコーディネートは、「自由な発想」が鍵となります。
- 無地の着物 × 柄物の帯: シンプルな無地の着物には、思い切って大胆な柄の帯を合わせてみましょう。帯が主役となり、メリハリの効いた洗練されたスタイルが完成します。
- 小物で季節感をプラス: 3月にはパステルカラーの帯揚げを取り入れるなど、小物で季節感を表現するのは粋な楽しみ方です。桜のモチーフは、満開の時期を少し外して、つぼみの頃に着るのがおしゃれとされています。
- 異素材ミックス: レースの小物やファー、ハットなどを組み合わせる「和洋ミックス」スタイルも定番の人気。自分だけの世界観を表現できます。
「忍 華むしん」さんのようなクリエイターたちは、スリット風の着付けや逆お端折り、スカートやブーツを合わせた斬新な着こなしを提案しており、SNSを通じて若い世代に大きな影響を与えています。
6. 【まとめ】自分らしく、もっと自由に。2025年は着物を楽しもう
自分らしく、もっと自由に。2025年は着物を楽しもう
2025年の着物トレンドは、ミニマルな美しさへの回帰と、AIやアップサイクルといったテクノロジーやサステナブルな価値観がもたらす革新が交差する、非常にエキサイティングな年です。加えて、「自分らしさ」や「個性」を重視し、伝統的な着付けの枠にとらわれない自由な着こなしを楽しむ動きが加速しています。
大切なのは、トレンドを知りつつも、最終的には「自分がお気に入りの一着」を選ぶこと。この記事をヒントに、まずは小物一つからでも、あなたの「好き」を取り入れてみませんか?さあ、あなたらしいスタイルで、もっと自由に、もっと大胆に着物を楽しみましょう。
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