リユース着物 たんす屋

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2025年07月15日

中古着物でおしゃれ上級者!秋のお出かけ着物選びと着回し術

秋のお出かけ着物選び

色鮮やかな紅葉が美しい秋は、日本の伝統衣装である着物がひときわ映える季節です。「着物って難しそう…」と感じる方も、ご安心ください。近年注目の「リサイクル着物」なら、一点ものの個性をお手頃価格で楽しめます。

本記事では、秋に着物を着る魅力から、紅葉狩りや文化祭にぴったりのシーン別コーディネート、そして賢くサステナブルに着物ライフを楽しむ秘訣まで、リユース着物のすべてをご紹介。この秋は、あなただけの特別な一着を見つけて、心に残るお出かけを楽しみませんか?

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目次
はじめに
1. なぜ秋に着物?
 1-1. 秋の行事と着物の歴史的背景
 1-2. 秋を彩る柄と色
 1-3. 秋に適した着物の種類と素材
2. シーン別!秋のお出かけリユース着物コーディネート
 2-1.【紅葉狩り編】写真映え&季節感を意識したコーデ提案
 2-2.【文化祭・散策編】動きやすく個性を楽しめるスタイル紹介
3. 賢く、サステナブルに。リサイクル着物という選択
 3-1. リサイクル着物の魅力
 3-2. 着物を活かすリメイクの提案
 3-3. 長く楽しめるファッションとしての着物
まとめ

はじめに 

東福寺の通天橋

着物で出かけよう、彩りの秋

秋が深まると、街路樹は赤や黄色に色づき、公園や山々では紅葉が見頃を迎えます。文化祭や地域のお祭り、七五三など、行事も多くなるこの季節は、日本の伝統衣装である着物がひときわ映える時期です。

そんな秋こそ、少し特別なおしゃれを楽しむ絶好のチャンス。着物を身にまとって出かければ、日常がぐっと華やぎ、思い出もより印象深いものになるでしょう。

「でも、着物って難しそう……」そう感じる方も多いかもしれません。確かに、正絹の高級着物や格式のある装いとなると、敷居が高く感じられるのも無理はありません。

しかし、今注目されているのが「リサイクル着物」。これは一度人の手に渡った中古の着物を指しますが、丁寧にメンテナンスされ、状態のよいものが多く、お手頃な価格で手に入るのが魅力です。

さらに、リサイクル着物には一点物の風合いや個性があり、まさに「自分だけの一着」を探す楽しさがあります。初心者でも気軽に始められるリユース着物は、秋のイベントにぴったりのスタイルを見つけるための心強い味方です。

この記事では、秋ならではの着物の魅力やコーディネート術、そしてサステナブルな観点から見たリサイクル着物の価値についてご紹介していきます。今年の秋は、着物で街を歩いてみませんか?

東福寺

1. なぜ秋に着物?

知っておきたい日本の美意識

日本には「四季をまとう」という独自の美意識があります。そんな季節の中でも、秋は自然の色彩が最も豊かになる季節。紅葉や菊の花、澄んだ空気に包まれた秋の日は、着物の魅力が最も映える時期です。

1-1. 秋の行事と着物の歴史的背景

月見団子

古くから日本では、紅葉狩り、月見の宴や秋祭りといった季節の行事を大切にしてきました。平安時代の貴族たちは、紅葉を愛でながら詩歌を詠む際に、色とりどりの装束で風景に調和する美を楽しんでいました。

江戸時代には庶民の間でもお祭りや参拝の際に着物でおしゃれを楽しむ文化が広まり、秋は「着物で出かける」習慣が根づいていきました。

1-2. 秋を彩る柄と色

秋の着物には、季節を感じさせるモチーフがふんだんに使われます。たとえば…

  • 紅葉(もみじ):秋の代表的な柄で、色づく葉の美しさをそのままに表現。
  • 菊(きく):長寿を象徴する花で、古来より秋の季語としても親しまれています。
  • 銀杏(いちょう):黄色く色づいた葉が美しく、都会の秋を感じさせる柄です。
  • 女郎花(おみなえし): 晩夏から秋にかけての風情を表す代表的なモチーフです。
  • 百合(ゆり):高貴で上品、優雅さや清楚さを表すモチーフとして人気です。
  • 紫苑(しおん):晩夏から晩秋にかけて咲く花であり、秋の深まりを感じさせるモチーフ。
  • 竜胆(りんどう):着物の柄としては、特徴的な鐘形の花が描かれます。
竜胆の花
竜胆(りんどう)

色彩においても、深紅やからし色、こげ茶、深緑など、自然界の移ろいを表すような深みのある色合いが秋の装いにぴったりです。着物の色と風景が調和することで、全体が一つのアートのように感じられるのが着物の魅力のひとつです。

それぞれ、単独で大きく描かれると華やかな印象に、他の秋草と組み合わせるとより自然な秋の風景を感じさせるといった傾向があります。

古来、どのような花柄が秋の着物柄に使われるのかを理解しておくのは大切なことです。

1-3. 秋に適した着物の種類と素材

秋に着るのに最もふさわしいのは「袷(あわせ)」の着物です。これは、裏地が付いた二枚仕立ての着物で、10月から5月頃までの涼しい季節に着用されます。袷は保温性もあり、朝晩の冷え込みがある秋に最適です。

しかし、近年は10月でも暑い日があるため、必ずしも袷にこだわる必要はありません。その日の気温や体感に合わせて、単衣(ひとえ)の着物や、より薄手の素材の着物を選ぶことも検討しましょう。

判断基準としては、最高気温が25度を超えるような日には単衣、20度を下回るような日には袷、といったように、気象予報を参考にすると良いでしょう。また、ご自身の体質やその日の活動内容も考慮に入れて、快適に過ごせる着物を選ぶことが大切です。

素材としては紬(つむぎ)や小紋(こもん)が人気です。

・紬:糸の節が味わいとなる、カジュアルで温かみのある素材。紅葉狩りなど自然を楽しむ場面におすすめ。

・小紋:全体に模様が入った普段着用の着物で、文化祭や街歩きにぴったり。

素材と柄、色を組み合わせて、季節の風情を身にまとう。それが、秋に着物を楽しむ最大の醍醐味です。

2. シーン別!秋のお出かけリサイクル着物コーディネート

リユース着物は、気軽に着物のおしゃれを楽しめる絶好のアイテム。ここでは、秋ならではの代表的なお出かけシーンを2つ取り上げ、それぞれにぴったりの着こなしをご紹介します。あなたの秋のお出かけに、ぴったりのスタイルがきっと見つかります。

2-1. 紅葉狩り編:自然と調和し、写真映えする装い

秋といえば紅葉狩り。美しい風景と調和するような色柄の着物を選ぶことで、写真映えも抜群です。

色柄選びのポイント:

  • 紅葉とリンクする朱色、深紅、山吹色、柿色などの温かみある色をチョイス。
  • あえて青系や緑系の補色を差し色にすると、紅葉の中でも存在感のある装いに。

訪問着秋の草花
訪問着 秋の草花(たんす屋オンラインストア

小物で季節感を演出:

  • 帯留めに紅葉モチーフや木の実のデザインを取り入れる。
  • 髪飾りに秋の花(菊やダリア)を使うと、上品なアクセントに。
  • 足元は草履に足袋ではなく、防寒性のある和風ブーツで歩きやすさとコーデの格上げを両立。

リサイクル着物ならではの個性あるデザインを取り入れると、他の人と被らない、自分だけの秋コーデが完成します。

2-2. 文化祭・散策編:動きやすさと遊び心を両立

大学の文化祭や街歩きといったカジュアルなイベントには、気軽に着られて動きやすい着物スタイルがぴったりです。

素材とスタイル:

  • 小紋や紬のような柔らかい素材は動きやすく、長時間の移動にも◎。
  • ウール着物は保温性もあり、秋の肌寒さにも対応できます。

コーディネートのアイデア:

  • ポップな柄の着物に、レトロなデザインの帯を合わせて個性をプラス。
  • 洋服感覚で楽しめるよう、スカーフを帯に取り入れたり、ブーツやバッグでモダンにまとめるのもおすすめ。
  • 寒い日は羽織や道行コートを重ねて、防寒しつつおしゃれをキープ。
着物で寺めぐり

「着物=フォーマル」という固定観念を覆す、自由な着こなしができるのもリサイクル着物の魅力。気取らず、でも特別感のあるスタイルで、秋のお出かけを楽しみましょう。

3. 賢く、サステナブルにーリサイクル着物という選択

現代のファッションにおいて、「サステナブル(持続可能性)」は重要なキーワードのひとつです。大量生産・大量消費に対する見直しが進む中、日本の伝統衣装である着物も、環境にやさしい選択肢として再評価されています。中でも注目されているのが、「リサイクル着物」というスタイルです。

3-1. リサイクル着物の魅力

リサイクル着物には、いくつかの大きなメリットがあります。

  • 一点物の個性:すでに仕立てられた着物の中から選ぶため、同じ柄に出会うことが少なく、他人とかぶりにくいのが魅力。
  • 高品質な素材:昔の着物は、丁寧に織られた上質な絹や綿が使われており、今では手に入りにくい風合いを楽しめます。
  • リーズナブルな価格:新品の着物に比べて価格が抑えられており、初心者でも気軽に挑戦できます。

これらの特徴から、リサイクル着物は「賢くおしゃれを楽しみたい」現代の感覚にフィットしています。

3-2. 着物を活かすリメイクの提案

着物は「着る」だけではありません。着なくなった着物や傷んだ部分があるものでも、リメイクすることで新たな命を吹き込むことができます。

たとえば…

  • 帯や端切れを使ったアクセサリー(髪飾り、ブローチ)
  • 着物地を使ったバッグやポーチ
  • クッションカバーやランチョンマットとしての活用

最近では、着物リメイクブランド「KimoNoir(キモノアール)」のように、現代的な感覚で着物を再生するサービスも人気を集めています。古き良き素材を現代のスタイルに取り入れることで、サステナブルでありながら、おしゃれの幅も広がります。

キモノアール

3-3. 長く楽しめるファッションとしての着物

洋服と比べて「長く着られる」ことも、着物の大きな利点です。仕立て直しやクリーニングを行えば、親子代々で受け継ぐこともできます。リサイクル着物を取り入れることは、単なる節約やエコのためだけでなく、「ものを大切にする心」を育てる機会でもあります。

時代を超えて人の手を渡り、大切にされてきた一枚の着物。その背景には、使い捨てではない“物語”があります。そんな着物を身にまとうことで、ファッションがもっと深く、豊かなものになるのです。

まとめ

この秋、あなただけの一着を見つけに
秋は、自然の色彩がもっとも美しく、人々の心がどこか穏やかになる季節。そんな季節に、リサイクル着物でお出かけすることで、特別な時間をより深く味わうことができます。

この記事では、秋に着物が似合う理由や、季節感を意識したコーディネートのコツ、リサイクル着物の魅力とサステナブルな価値をご紹介してきました。紅葉狩りや文化祭、街歩きなど、さまざまなシーンで自分らしい着こなしを楽しめるのがリユース着物の魅力です。

また、リサイクル着物専門店「たんす屋」では、季節ごとに選び抜かれた高品質な着物や小物が豊富に揃っています。店頭では、着付けやお手入れに関するアドバイスも受けられ、初心者でも安心。オンラインストアも充実しており、自宅にいながらお気に入りの一着を見つけることも可能です。

さらに、着物のリメイクやリペア、保管サービスも提供しているため、「一度買って終わり」ではなく、長く付き合える着物ライフをトータルでサポートしてくれます。

この秋は、ぜひリサイクル着物で新しい装いに挑戦してみてください。

あなたにぴったりの一着が、特別な思い出とともに、きっと見つかるはずです。

「たんす屋」の実店舗やオンラインショップも、ぜひチェックしてみてください。

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