久米島紬とは
久米島紬は、琉球王朝の時代から、朝廷への貢物として献上されるなど、長い歴史の中で人々に愛されてきました。職人の手によって受け継がれてきた伝統的な技法は、現代においてもその輝きを失わず、多くの人々を魅了しています。２００４年には、その製作技術が国の重要無形文化財に指定されるなど、その価値が広く認められ、日本の伝統工芸の代表的な存在として世界に誇るべき着物と言えるでしょう。

特徴と魅力
色：その独特の色合いが魅力の一つですが、その色彩を生み出すのは、島に自生する様々な植物です。中でも「ユウナ」と「クロキ」は、久米島紬の染料として重要な役割を果たしています。天然染料で染められた色は、深みがあり、経年変化をも楽しめます。
柄：絣柄には、単なる装飾を超えた、深い意味や願いが込められています。島に生息する動植物や自然現象がモチーフとなることが多く、鳥をモチーフした柄（トゥイグワー）平和や幸福、かまどをモチーフにした柄（カマド）家庭の円満や豊穣、ギンバイカの花をモチーフにした柄（ギングァ）美しさや若々しさを象徴、ナマコをモチーフにした柄（ナマコ）健康や長寿を願う気持ちが込められています。

島の人々の生活や文化、自然とのつながりを象徴する、そこに込められた意味やストーリーが、他の着物にはない独特の風合いを生み出しています。

久米島紬を着て出かけたい！シーン別コーディネート例
美術館や博物館、シンプルな名古屋帯を合わせると、上品で洗練された印象になります。足元はカカトの低い草履がおすすめです。街を散策＋カフェ、半幅帯を合わせると、カジュアルで親しみやすい印象になります。帯結びは、文庫結びなど、可愛らしい結び方がおすすめです。紬は、個人の好みに合わせて、様々なシーンで楽しむことができる着物です。ぜひ、あなただけの紬を見つけて、着物ライフを楽しんでください。

その他：証紙あり
保存臭がややございます。しつけあり