桝屋髙尾とは
1930年に西陣織の手織りから始まった桝屋髙尾では、一人一台つきっきりで機を見守る決め細やかな織物を製造しています。製品は、帯・着尺・打掛・能衣装・タブロー・タペストリー等、多岐にわたっています。また、西陣の伝統の技を継承し研鑽する一方、ねん金綴錦、渡来錦、天平綾錦等独自の技術で作品を生み出しています。

ねん金綴錦とは
1979年、桝屋高尾は、500年前の織物の技術が凝縮された、無地のねん金袱紗の復元という難題に挑みました。この袱紗は、高尾弘氏は来る日も来る日も復元の研究に明け暮れ、糸を紡ぐところから慎重に始めてやがて見事復元を成功させました。これを機に、桝屋高尾は5年の歳月をかけて復元技術を応用し、独自の技法「ねん金綴錦」を開発しました。染色した糸に金箔や銀箔を巻き付けた糸を織り込むことで、まるで夜空に輝く星々のように、一つ一つが異なる表情を見せます。

ねん金綴錦は、その美しさだけでなく、軽くて締めやすいという実用性も兼ね備えています。フォーマルな場はもちろん、特別な日に華を添える、まさに一生ものの逸品です。また、特許を取得した独自の技法のため、桝屋高尾でしか味わえない特別な一品です。
たれ先に縫い取りあり