その特徴は、経糸（たて糸）と緯糸（よこ糸）を複雑に組み合わせて織り込まれた、表裏で同じ模様が現れる、独特の模様にあります。着物との組み合わせ方次第で、フォーマルな場からカジュアルな場まで、幅広いシーンで楽しむことができます。 丈夫で長持ちするため、代々受け継いでいくことも可能です。

八寸帯名古屋帯
八寸名古屋帯とは、約30cm（8寸）の名古屋帯です。帯芯を入れずに1枚の生地から仕立てられた名古屋帯です。かがり名古屋帯や袋名古屋帯とも呼ばれます。

八寸名古屋帯の特徴と魅力
その軽やかさと汎用性が魅力です。帯芯がないため、九寸名古屋帯に比べて格段に軽く、結びやすく、通気性も抜群。絹、木綿、ウールなど、様々な素材と、カジュアルからフォーマルまで幅広いデザインが揃っています。価格も比較的お手頃なものが多く、着物初心者さんにもおすすめです。

つづれ織り
つづれ織りは、横糸を巧みに操り、絵画のような美しい模様を織り出す、日本の伝統的な織物です。縦糸は見えず、横糸だけで文様を表現する点が特徴で、立体感のある表現も可能です。爪掻本綴と呼ばれる技法では、織師が爪を使って糸を掻き込むように織り込み、繊細なグラデーションや立体感を表現します。手間と時間をかけて作られる一点ものの作品は、高い芸術性を誇り、代々受け継がれることもあります。丈夫で耐久性があるため、長く愛用でき、特別な日の着物や高価な帯などに用いられることが多いです。

色：白鼠色、銀色のような上品な明るさを湛えた鼠色は、その洗練された印象から古くから着物などに用いられてきました。白鼠とは、白いネズミのことで、その毛色に由来するこの色は、まさにその名の通り、上品で柔らかな光沢を放ちます。
柄：古来より鏡の裏側に描かれた神獣や吉祥文様をモチーフにした伝統的な文様です。円形や楕円形の中に、龍や鳳凰、花、雲などが描かれ、魔除けや長寿、繁栄といった願いが込められています。古代鏡の華麗な装飾をそのまま文様化することで、見る者の心を魅了する美しさを表現しています。
着用シーン：普段着から、訪問着や色無地などのフォーマルな着物まで、幅広い種類の着物に合わせることができます。お茶会やパーティーなど、様々なシーンで活躍し、着物姿を格調高く彩ります。伝統的な技法で織り上げられた高級な帯であり、その格調の高さは、着物姿を一段と華やかに引き立てます。例えば、淡い色の紬に合わせれば、優しい雰囲気に。華やかな柄の訪問着に合わせれば、ゴージャスな印象になります。帯の色や柄によって、全く異なる表情を見せてくれるのも、つづれ帯の魅力です。

保存臭がややございます。